• 8 年前
高速実験炉 再稼働へ申請方針

大洗町にある高速実験炉「常陽」について日本原子力研究開発機構は、来年度中に再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請する方針を固めました。
大洗町にある大洗研究開発センターの高速実験炉「常陽」は、プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を燃やしてプルトニウムを生み出す日本で初めての高速増殖炉の
実験炉として昭和52年4月に初臨界を達成し運転を始めました。
「常陽」は平成19年6月に発生した炉心内部でのトラブルによって運転が止まりましたが、その後、炉内に残された実験装置の回収などの復旧作業を行い、去年6月に作業が完了しています。
これを受け日本原子力研究開発機構は「常陽」の再稼働の前提となる審査について、来年度に原子力規制委員会に申請する方針を固めました。
原子力機構は再稼働の前提となる審査に向けて必要な書類を今年度中を目標に準備したいとしています。
「常陽」は、大量の点検漏れなど安全管理上の問題が相次いだ福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」の前段階の実験炉と呼ばれる施設です。
日本原子力研究開発機構は「核燃料サイクルを始め原子炉を扱う人材の育成の面で意義があるので、できるだけ早い時期に審査の申請を行いたい」と話しています。
一方、大洗町生活環境課は「具体的に来年度のいつ頃に申請を行うのか、また申請書の細かい内容などについて、今後事業者に対して説明を求めていきたい」としています。
2016年01月26日 12時01分

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