甘利経済再生相 疑惑持たれないよう説明責任果たす 2016年1月20日

  • 9 年前
甘利経済再生相 疑惑持たれないよう説明責任果たす

2016年1月20日 19時05分

甘利経済再生相 疑惑持たれないよう説明責任果たす
甘利経済再生担当大臣は記者会見で、みずからの資金管理団体が千葉県の建設会社からの政治献金の一部を、政治資金収支報告書に記載していなかったなどという指摘が出ていることについて、事実関係を調査したうえで
説明責任を果たしていく考えを示しました。
関係者によりますと、甘利経済再生担当大臣の資金管理団体などは、千葉県白井市の建設会社の関係者から政治献金を複数回、受け取っていたものの、その一部を政治資金収支報告書に記載していなかったということで、
21日発売予定の週刊誌に、一連の経緯が掲載される見通しです。
これについて甘利大臣は、月例経済報告に関する関係閣僚会議のあとの記者会見で、「まだ、あす発売の週刊誌であり、読んでいない。正確にどういうことが指摘されているのか、事実確認が必要だ」と述べました。
そのうえで、甘利大臣は「しっかり調査したうえで、国会議員であり、閣僚であるので、国民に疑惑を持たれないように説明責任を果たしていきたい」と述べました。
また甘利大臣は、週刊誌の取材を受けたことについて、安倍総理大臣と菅官房長官に報告したことを明らかにしたうえで、みずからの進退は「全く相談していない」と述べました。
さらに甘利大臣は、新年度予算案などの国会審議への影響について、「当然、よい影響があるわけはない。しっかり政策推進ができるように、説明責任がしっかり果たせるように務めを果たしたい。私は国家国民のために、
正々堂々、真摯(しんし)に取り組んできたという自信はある。私自身は国民から後ろ指を指されるような行動は今日までしていないと思ってきた」と述べました。

・報道の内容は

21日発売予定の「週刊文春」は千葉県白井市の建設会社が周辺で行われた道路工事で損害が出たとしてUR=都市再生機構に補償を求めた交渉を巡り、甘利大臣の事務所に現金を提供したなどとする記事を掲載しています。
この内容を証言した建設会社の関係者は20日実名でコメントを出し、この中で「記事は私が甘利事務所に口利きを依頼し、その見返りとして現金や接待で証拠が残っているものだけでも1200万円を渡したという内容で、
すべて真実だ」などとしています。また政治資金収支報告書によりますと甘利大臣が代表を務める政党支部は去年までの2年間にこの建設会社から合わせて276万円の寄付を受けたとしています。

・UR「口利きないと認識」

UR=都市再生機構の広報室は20日午後6時すぎ、NHKなどに対し、「事実関係の詳細は確認中ですが、甘利事務所からのいわゆる口利きについては、そのようなものはなかったと認識しております」とするコメントを出しました。

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