化血研 動物用でも不正 2015年12月09日

  • 9 年前
化血研動物用でも不正
熊本の製薬会社「化血研」が人の血液製剤を国の承認とは異なる方法で製造していた問題で、化血研が動物用医薬品についても国が承認したのと異なる方法で製造していたことがわかりました。
農林水産省ではけさから熊本市の本社で立ち入り検査を行っています。
農林水産省が立ち入り検査を行っているのは熊本市にある「化血研」、「化学及血清療法研究所」の本社で、きょう午前8時ごろから農林水産省の担当者が入ったということです。
「化血研」をめぐっては人の治療に使われる血液製剤を長年にわたって国の承認とは異なる方法で製造し、組織的な隠蔽をはかっていたとして先週、厚生労働省が立ち入り検査を行っています。
農林水産省ではことし2月、化血研からの報告を受けて調査を行ったところ、牛や豚に下痢や流産などを引き起こす感染症のための動物用ワクチンなどおよそ30種類について国の承認とは異なる方法で
製造していたことが分かったということです。
化血研では該当する動物用の医薬品について手順を変更する手続きを進めていますが一部の製品については現在も出荷を自粛しているということです。
また、すでに出荷された動物用ワクチンなどについては、別途、国の検定を受けていることから安全性には問題はないということです。
農林水産省では立ち入り検査の結果などを踏まえ、今後の対応を検討することにしています。
2015年12月09日 12時53分

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