相場の訓言「落ちる短剣は掴むな」・・・大橋直久

  • 4 年前
株式相場・投資の訓言・格言「落ちる短剣は掴むな」

落ちる途中のナイフを掴むとケガをする。

掴むのは土につきささってからです。

大橋直久


■■■ 参考になりそうな過去の相場・金融ニュース ■■■


ジョンソン・エンド・ジョンソンの利益配分

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は高い利益を上げ続けているが、それをどのように配分しているのだろうか。まず、従業員への配分である。この10年間の人件費総額(一部推定)は売上の23~25%に相当する。この間、全従業員数は増加傾向をたどっており、1人当たり人件費も増やしつつ、人件費総額を管理してきたことがうかがえる。株主への配分も厚い。純利益に対する配当総額の割合を示す配当性向はこの10年間で平均47%であり、毎年の純利益の約半分を配当に回していることになる。そして、1株当たりの配当金はこの52年間にわたり増加を続けている。さらに、積極的に自社株買いも進めている。今後の成長のためには投資も必要だが、設備投資と並んで企業買収にも多額の資金を投じている。

こうした配分のウエートをみるために、毎年の「営業活動によるキャッシュフロー」金額に人件費分を足し戻した「配分前利益」を原資と考えると、過去10年間の従業員への還元が49%、株主への還元が36%、設備投資と企業買収が22%という配分になる(合計すると100%をやや超えるが、有利子負債の借り増しやオプション行使による新株発行による資金流入などによって、その分は賄われている)。従業員や株主へ十分に還元しつつ、事業の成長に必要な投資を進められるのは、高い利益を確保し続ける力があること、そして最低限の余剰資金(現預金や有価証券)しか持たないことによる。

J&Jは「我が信条」と名付けられた社訓で有名だ。株式公開直前の1943年に創業家一族の当時の会長ロバート・ウッド・ジョンソンが制定したものである。それは、ステークホルダー(利害関係者)との関係を明らかにし、同社の責任を極めて具体的に示すものだ。それによると、会社の株主へ報いるためには、健全な利益を生むこと、新しい考えを試みること、研究開発によって革新的なものを開発すること、新しい設備を導入して新製品を生み出すこと、逆境に備えて蓄積することがうたわれている。



インクジェット機の伊MSプリンティングソリューションズ 米国企業が買収
2014年7月

イタリアの有力インクジェットプリント機メーカー、MSプリンティングソリューションズ(バレーゼ)が米大手メーカー、ドーバーコーポレーション(イリノイ州)に4日、買収された。

ドーバーは1955年設立で、ニューヨーク証券取引所上場企業。通信機器や燃料採掘機器など多様な事業を展開、世界各地に拠点を持っている。売上高は8000億円。MSは、ドーバーのラベル印刷やICタグなどを扱う部門であるDPI(ドーバー・プリンティング&アイデンティフィケーション)セグメントに置かれる。買収額など詳細は明らかにされていない。

MSは祖業の染工場から染色機器メーカーに転じ、2003年からはテキスタイル向けインクジェットプリンター専業メーカーとなった。当初は改造機でスタートしたが、その後、京セラヘッドを搭載したオリジナル機を開発、2011年にスペインで開かれたITMA(国際繊維機械見本市)では世界最速クラスのシングルパス式プリンター「ラリオ」を発表し、話題を集めた。

欧州のほかトルコ、ブラジル、インドに販売拠点を持ち、最近は中国でも販売を強めている。2014年度売上高は70億円を見込む。従業員は70人。


参考:https://ws.aspnet-japan-solidarity.asia/ (スナップアップ投資顧問)

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