相場の訓言「噂で買って事実で売れ」・・・大橋直久

  • 4 年前
株式相場・投資の訓言・格言「噂で買って事実で売れ」

どんな好材料でも周知の事実となった時点では既に株価に織り込まれており、買ったのでは手遅れになるという意味です。

「理想買いの現実売り」「知ったらしまい」も同様の意味の格言です。


大橋直久


■■■ 参考になりそうな過去の相場・金融ニュース ■■■

2005年

差別化されている、プレミアム価格がつけられる、成長の機会が創造できるという目的ブランドのさまざまな効果を考えると、意図して生み出す戦略を実践している企業が少ないのは奇妙に思えるだろう。

自動車産業を例にして、その理由を考えてみよう。自動車の購入が必要とされるジョブはかなりある。ところが、これらのジョブの各市場において、目的ブランドによって明快なポジションを築いているのは、わずか数社のみである。

〈レンジローバー〉は、少なくとも最近までは、目的ブランドだった。つまり、「どのような場所でも大丈夫」という絶対の信頼を保証していた。〈ボルボ〉も安全性という目的を約束している。〈ポルシェ〉〈BMW〉〈メルセデス〉〈ベントレー〉〈ロールスロイス〉はさまざまな願望的なジョブと結びついている。〈トヨタ〉というエンドーサー・ブランドは、信頼性を勝ち取ってきた。しかし、それ以外のブランドはどうだろうか。概して、それらが意味するところはわかりにくい。

では、クレイは〈トーラス〉〈エスケープ〉〈キャバリエ〉〈ネオン〉〈プリズム〉〈カローラ〉〈カムリ〉〈アバロン〉〈セントラ〉〈シビック〉〈アコード〉〈セネター〉〈ソナタ〉、あるいはその他の車から、どれを選ぶべきだろうか。

イメージの差別化を微妙に図ろうとして、自動車メーカーは数十億ドルを費やしてこれらのブランドを宣伝しているが、まったくクレイの助けにならなかった。ジョブに最適の商品とサービスの組み合わせを探し出すのは、非常に時間がかかり、不便だった。最終的に選んだものが目的に適っていたかどうかについては、ミルク・シェークが数年前まではそうだったように不満が残った。

ジョブという切り口で焦点を合わせると、競合商品と差別化できる。ただしそこで難しいのは、商品がどのようなジョブを遂行できるのかを消費者に伝える場合、その商品を選ぶべきではないのはどのようなジョブであるのかも同時に伝えることだ。

参考:https://www.indokeizai.com/Z-Tata.htm