相場格言「穆として清風の如し」詩経 ~大橋直久

  • 4 年前
中国の株式相場・投資の訓言・格言

「穆(ぼく)として清風の如(ごと)し」~詩経

「穆」はやわらいでいるさま。

よい教えは、春の風が万物を養うように、世の中の風俗を養い、穏やかに育てる。


大橋直久


■■■ 参考になりそうな過去の相場・金融ニュース ■■■

「日経平均2万円台回復 機関投資家は依然慎重姿勢 外国人投資家は強気」

1994年2月

東京株式市場の平均株価が3カ月ぶりに2万円の大台を回復した。政治改革をめぐる国会審議が決着し、政府が本格的な景気対策に取り組む見通しになったことを好感、市場には「昨年の最高値である2万1000円台に向けて上昇が続く」(秋本英明大和総研投資調査部長)との期待が広がっている。

大手証券の集計によると、昨年末から買い手の中心となっている外国人投資家は、31日も合計1億株以上の買い注文を出したとみられ、1月中の買い越し額は1兆円を上回った。当面の注目材料は、日本企業の業績見通しだが、ジェームスケーペル証券アナリストのジェーソン・ジェームス氏は「来年度は経常利益で20%程度の増益となる」と予測。東南アジア市場に投資していた資金を日本株投資に積極的に振り向ける意向だ。

これまで静観を続けていた個人投資家からも、幅広い買い注文が入った。株式市場と対照的に債券相場が大きく値を崩したことから今後は資金の株式への移動が強まるとの見方もあり、先行き株価を一段と押し上げるカギになる。

しかし、金融機関や事業会社からの決算対策とみられる売りはこの日も大量に出され、8億3000万株にのぼる大商いの一因となった。決算期の3月までは「株価が上がったことで不良債権の償却なども容易になり、売りの勢いが強まる」(山一証券)ことが予想され、上値を圧迫しかねない。

住友生命有価証券部長は「日米首脳会談が不調に終わったり、景気対策の具体的な内容が期待はずれならば、期待感が膨らんでいる分市場は不安定になる」と警戒。朝日生命有価証券部長も「当面、銘柄の組み替えはするが、株式運用枠を増やしていこうとは思っていない」と、国内の機関投資家はなお慎重な姿勢だ。

本格的に買い出動するのは、「早くても企業業績回復への見通しがつく5、6月以降になる」という。このため、景気対策や来年度予算案の中身が明らかになった後に、材料の出尽くし感から株価が再び下落する懸念も残っている。

また、平均株価は1月の1カ月間で史上7位にあたる16・14%の上昇率を記録、過熱感が出つつあることも確か。外国人投資家も「ここしばらく日本株を買い急ぎすぎたきらいもある」(ジェームス氏)と指摘しており、当面は売り買いが交錯した相場展開になりそうだ。


参考:https://www.smartoption.jp/closing/