栃木 殺人の被告に懲役25年判決 2015年11月27日

  • 7 年前
殺人の被告に懲役25年判決
去年3月、栃木県那須塩原市の住宅で85歳の女性をナイフで刺して殺害したとして殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判で、宇都宮地方裁判所は「落ち度のない人を殺害するという極めて理不尽な犯行だ」
として懲役25年の判決を言い渡しました。
福島県鏡石町の無職、柳沼幸一被告(49)は去年3月、那須塩原市の住宅の玄関先でこの家に住む相馬ヤスさん(当時85)をナイフで刺して殺害したとして殺人などの罪に問われています。
裁判員裁判では、弁護側が「被告は単純型統合失調症で、責任能力がない心神喪失の状態だった」として無罪を主張したのに対し、検察側は医師による精神鑑定では統合失調症は認められないとして無期懲役を求刑し、
責任能力の有無が争点になっていました。
27日の裁判で、宇都宮地方裁判所の松原里美裁判長は「被告は事件の前の日に無差別に人を殺そうと考え、訪問した家から出てきた被害者を刺すなど具体的な段取りをして犯行に及んでおり、責任能力は認められる」と指摘しました。
その上で「身勝手で自己中心的な考えで、落ち度のない人を殺害するという極めて理不尽な犯行だ」として懲役25年を言い渡しました。
判決のあと、弁護側は「今後の対応は被告と相談した上で決めたい」としています。
2015年11月27日 18時01分



柳沼幸一 福島県 鏡石町

相馬ヤス 殺害 殺人 死亡

高齢者 女 老人 柳沼幸一

栃木県 那須塩原市

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