青森 違法残業か食品製造会社書類送検 2017年05月11日

  • 7 年前
違法残業か食品製造会社書類送検
2017年05月11日 20時40分
県内のスーパーやコンビニに弁当や総菜など1日4万食を卸す青森市の食品製造会社が、従業員に違法な残業をさせていたとして、青森労働基準監督署は、この会社と社長を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
書類送検されたのは、青森市油川に本社がある食品製造会社「幸福の寿し本舗」と、48歳の社長です。
「幸福の寿し本舗」は、去年10月から11月にかけて従業員11人対し、事前に取り決めたいわゆる「36協定」の上限を上回る違法な残業をさせていた労働基準法違反の疑いが持たれています。
青森労働基準監督署によりますと11人の月の残業時間は、国が労災認定の基準とし「過労死ライン」と呼ばれる100時間を大幅に超える150時間を上回り、最も多かった従業員は月178時間にも上っていたということです。
関係者によりますと、受注の増加に見合った従業員の補充を行ってこなかったために労働時間が増えたとみられるということです。
「幸福の寿し本舗」は、「業務の都合上、最低賃金で従業員の募集をするしかなく、思うように従業員が集められなかった。業務の効率化などを進め、労働時間短縮に努めたい」と話しています。
「幸福の寿し本舗」は、従業員およそ200人。
工藤パンの子会社として昭和59年に設立され、弁当や総菜など1日4万食以上を、県内のスーパーやコンビニに卸しているほか、レストラン経営や学校給食も受注する、津軽地方では、最大規模の食品製造会社です。

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