特攻隊員の日記や遺書など紹介 2017年05月11日

  • 7 年前
特攻隊員の日記や遺書など紹介
2017年05月11日 18時30分
戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えようと、特攻隊員として出撃し、亡くなった若者の日記や遺書を紹介する展示会が、姫路市で開かれています。
この展示会は、姫路市の平和資料館で開かれています。
戦時中、姫路海軍航空隊に所属する若者で特攻隊が編成され、隊員たちは太平洋戦争末期の昭和20年に沖縄に上陸したアメリカ軍に向かって出撃しました。
展示会では、出撃して亡くなった63人の隊員のうち、2人の日記や遺書などおよそ200点を紹介しています。
このうち、当時22歳だった海軍大尉の遺書には、「父母や兄弟からの恩が今にして身に痛いほどしみいります。私と一緒に死んでくれる部下の家族のことをくれぐれもお願いします」とつづられています。
また、当時23歳だった海軍少尉の日記には、飛行訓練の様子や辞世の句が記されています。
姫路市平和資料館の三木敏朗館長は、「隊員たちは死ぬことがわかっていたから、家族に『返事はいらない』と書き残したりした。そうした手紙などを通じて、
戦争の悲惨さや平和の尊さにあらためて思いをはせてほしい」と話していました。
この展示会は7月3日まで開かれています。

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