新潟 “過労死”遺族が会社に賠償請求 2017年05月17日

  • 7 年前
“過労死”遺族が会社に賠償請求
2017年05月17日 12時05分
おととし、運送会社に勤める45歳の男性が心筋梗塞で死亡したのは、長時間の過重な労働が原因だとして、男性の遺族が、会社に対して8700万円余りの損害賠償を求めて提訴し、17日、新潟地方裁判所で1回目の口頭弁論が開かれました。
訴えを起こしたのは、平成27年の6月に心筋梗塞を発症して死亡した、新潟市江南区の当時45歳の会社員、片桐勝広さんの妻と3人の子どもです。
訴状によりますと、片桐さんは、新潟市江南区にある有限会社大勤運輸でトレーラーの運転手をしていて、死亡するまでの半年間、毎月の時間外労働は平均で90時間に達していたということです。
片桐さんは胸に持病があることを会社に伝え、配置転換などによる負担の軽減を求めていましたが、改善が見られず、労働基準監督署の調査でも残業などの時間外労働が、いわゆる「過労死ライン」の月80時間を超えていたと判断されたということです。
遺族は、会社が健康状態に配慮せず過重な労働を続けさせたことが死亡につながったとして、およそ8700万円の損害賠償を求めています。
一方、会社側は、17日の口頭弁論の内容を踏まえ、対応を検討したいと話しています。




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