トランプ氏の天安門事件「暴動」発言 謝罪求める声 2016年3月13日

  • 8 年前
トランプ氏の天安門事件「暴動」発言 謝罪求める声
2016年3月13日 14時01分
アメリカ大統領選挙の候補者選びに向けた野党・共和党のテレビ討論会で、トランプ氏が、1989年に中国の北京で起きた天安門事件で民主化を求めた学生たちの行動を「暴動」と述べたことについて、アメリカ在住の民主活動家の間から発言は侮辱だとして、謝罪を求める声が上がっています。
不動産王のトランプ氏は、南部フロリダ州のマイアミで10日に行われた共和党のテレビ討論会で、1989年6月に北京で、民主化を求める学生たちの運動が武力で鎮圧され、大勢の死傷者が出た天安門事件について、司会者の質問に答えました。
この中で、トランプ氏は中国政府の対応について「支持しない」としたうえで、「強い政府が力を使って、『暴動』を鎮圧した。恐ろしいことだ」と述べました。トランプ氏が民主化を
求めた学生たちの行動を「暴動」と表現したことについて、アメリカ在住の民主活動家の魏京生氏は12日に声明を出し、「多くの中国人にとって、受け入れがたい発言で、中国共産党による抑圧に反対する者への侮辱だ」として非難し、謝罪を求めています。
また、アメリカ在住の民主活動家の楊建利氏らも声明を出して、謝罪を求めたうえで、「発言はいいかげんで、力をたたえるトランプ氏の姿勢は、アメリカの価値観に背くものだ。
アメリカの大統領にはふさわしくない」として、厳しく批判するなど、非難の声が上がっています。

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