トランプ氏演説中に男が柵越え接近 取り押さえられる　2016年3月13日

トランプ氏演説中に男が柵越え接近 取り押さえられる
2016年3月13日 15時34分
アメリカ大統領選挙に共和党から立候補しているトランプ氏が演説をしていた際に、男が柵を乗り越えてトランプ氏に近づこうとして取り押さえられ、過激な発言を繰り返すトランプ氏を巡って反発する動きが相次いでいます。
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで、１２日、共和党から立候補している不動産王のトランプ氏が中西部オハイオ州で演説をしていた際に、突然、男が柵を乗り越えてステージに近づき、トランプ氏の背後から壇上に上がろうとしました。男は、その場で、シークレットサービスに取り押さえられましたが、トランプ氏に対する抗議を行おうとしたとみられています。
この直後にトランプ氏が、集会で「私は男を撃退する準備ができていた」とアピールすると、集まった支持者は、トランプ氏を応援するシュプレヒコールを挙げていました。
トランプ氏の集会では、前日の１１日にも、トランプ氏の発言を差別的だなどと批判する若者らが会場につめかけて支持者との間でもみあいとなり、集会が中止されたばかりで、過激な発言を繰り返すトランプ氏を巡って反発する動きが相次いでいます。
こうした状況についてトランプ氏を追いかけるルビオ上院議員が１２日、「アメリカが、まるで発展途上国になってしまったようだ」と述べたほか、民主党から立候補している
クリントン前国務長官も「トランプ氏の発言は分断を招き、暴力を助長させるもので危険だ」と述べるなど、トランプ氏に対する非難を強めています。