アスベスト労災 死亡後に認定 2016年11月08日

  • 8 年前
アスベスト労災 死亡後に認定
2016年11月08日 11時48分
長年、アスベストを扱い病気になったとして労災を申請したものの、調査結果が出ないまま去年、死亡した男性について、遺族が再度、申請したところ、ことし7月に
なって労災と認められたことが、このほどわかりました。
遺族などによりますと、飯塚市の男性は、配管工として20年余りにわたってアスベストが巻かれた配管を切断するなどの作業にあたり、アスベストが原因で発症する
「びまん性胸膜肥厚」と診断されたということです。
このため4年前、病気で休業を余儀なくされたとして飯塚労働基準監督署に労災を申請したということです。
専門医は、病気と業務には相当因果関係があるとしましたが、労働基準監督署の調査で、男性の勤務先の1つがアスベストの使用を否定したほか男性がアスベストを
扱った現場や時期を正確に記憶していなかったことから、調査結果が出ないまま、男性は、翌年、申請を取り下げたということです。
男性は、およそ2年半後の去年10月、65歳で亡くなり、遺族がことし1月、再度、労災を申請したところ、7月になって労災と認められたということです。
男性の68歳の姉は、「生きているうちに認められれば経済的に困窮することなく療養できたと思う。
早く認めてほしかった」と話しています。
飯塚労働基準監督署は、「個別の案件には答えられない」としています。

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