アイヌ遺骨供養施設で安全祈願 2017年06月03日

  • 7 年前
アイヌ遺骨供養施設で安全祈願
2017年06月03日 18時30分
胆振の白老町で、全国の大学などに保管され返還先がわからないアイヌ民族の遺骨を供養する施設の工事が3日から始まり、アイヌの伝統的な様式で工事の安全を願う儀式が行われました。
白老町のポロト湖周辺では、アイヌ民族の歴史を伝える拠点として国が博物館や文化体験施設を含む公園などを整備する計画で、平成32年のオープンを目指しています。
このうち北大をはじめ全国の大学などに保管され、返還先がわからないアイヌ民族の遺骨を供養する施設の工事が3日から始まり、アイヌの伝統様式にのっとって工事の安全を祈願する儀式が行われました。
儀式には道内各地から集まったアイヌの人たちおよそ20人が火の神に祈ったあと、大地の神や水の神などの神々をまつった祭壇に酒をささげました。
このあと、苫小牧アイヌ協会の関係者が弓や刀を使った伝統舞踊を披露しました。
参加した北海道アイヌ協会の加藤忠理事長は、「かつてない慰霊施設ができることに感謝したい。墓から遺骨を掘り出された先祖たちの尊厳を取り戻す施設になって欲しい」と話していました。

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