米・ダラス市長が仙台を訪問 2016年11月09日

  • 8 年前
米・ダラス市長が仙台を訪問
2016年11月09日 19時24分
アメリカ・ダラスのローリングス市長が、国際友好都市となっている仙台市を訪れ、東日本大震災のあと、復旧費用などの支援を続けてきた特別養護老人ホームを視察しました。
仙台市若林区の特別養護老人ホーム「成仁杜の里仙台」は震災の津波で3階建ての建物の1階部分が浸水する被害を受けましたが、入所していたおよそ150人と職員は2階や3階に避難し、全員、無事でした。
この施設は、去年6月、元の場所から北におよそ2キロ離れた内陸に再建されました。
施設によりますと、再建に際して、アメリカ南部のテキサス州ダラスから、およそ1600万円の寄付金が贈られ、入所者が使う浴槽3台の購入に充てられたということです。
また、その後も桜の木を寄贈するなどの支援を続けてきたということです。
ダラスは経済交流が盛んなことなどから平成9年から仙台市の国際友好都市となっていて、再建された施設を訪れたいというローリングス市長の意向で今回の視察が実現したということです。
ローリングス市長は、桜の木や「永遠の友情」と記された記念碑を見て回ったあと、施設の職員と記念撮影などを行いました。
視察のあと、ローリングス市長は、「皆さんのあたたかいおもてなしをうけ、再建に向けて力強く立ち上がっていく様子を見ることができて感銘を受けた。少しでも支援が出来たことをダラスに帰って市民に伝えたい」と話していました。
また、「成仁杜の里仙台」の佐藤久義専務理事は「ダラスで高校生が寄付を集めてくれたという話もあり、熱い気持ちで支援していただいた。市長はあたたかく思いやりのある方で、直接会えてうれしい」と話していました。
また、これに先立ち、ローリングス市長は仙台市役所を訪れ、奥山市長と会談しました。
会談で奥山市長は「震災後、ダラス市民に、寄付をいただいた施設には、記念の碑が建っている。私たちは、皆さんの支援を決して忘れません」と感謝のことばを述べました。
これに対して、ローリングス市長は「私が市長に就任して数か月で震災が発生し、ダラス市民は心を痛めていた。何かできないかと支援を行った。今後も関係を深めていきたい」と述べました。
そして、奥山市長からローリングス市長に仙台市で江戸時代から作られている絹織物「仙台平」の風呂敷が贈られました。

お勧め