棟札紛失で文化財指定を解除

  • 7 年前
棟札紛失で文化財指定を解除

県の重要文化財に指定されている、前橋市の「臨江閣」の由緒を記した「棟札(むなふだ)」を前橋市が紛失したことを受け、県の審議会は、
文化財の指定を取り消すよう答申しました。
明治時代に作られた前橋市の迎賓館、「臨江閣」の由緒を記した3枚の「棟札」をめぐって、去年28)、建物を管理する前橋市は、紛失したことを明らかにしています。
これを受けて、7日県庁で開かれた県の文化財保護審議会は、紛失した「棟札」のうち、県の重要文化財となっている2枚について、指定を取り消すよう県教育委員会に答申しました。
会見した審議会の村田敬一専門委員は、「棟札は建物自体の価値を示す一級の資料で、大変重要なものだ。非常に残念であってはならないことだが、
これを機会に棟札をどこに置くべきかを考えていただきたい」と話していました。
県によりますと、自治体が管理する重要文化財で、紛失によって指定が取り消されることはこれまでなかったということです。
前橋市によりますと、紛失した「棟札」のうち、市の重要文化財に指定されている残りの1枚も、指定が取り消されることになっているということです。
前橋市の文化財保護課は、「二度とこうしたことを繰り返さないよう、再発防止を徹底したい」と話しています。
2017年02月07日 18時20分

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