書跡から見る幕末の人物展

  • 7 年前
書跡から見る幕末の人物展

幕末の志士などが残した書や手紙から、その人物の思いなどを探る展示会が南国市で開かれています。
この展示会は、ことし3月に始まる、歴史をテーマにした博覧会、「志国高知幕末維新博」を前に、高知県南国市の県立歴史民俗資料館が開いています。
会場には、幕末の志士などが残したおよそ60点の書や手紙、水墨画が展示されています。
このうち、幕末に土佐藩の藩政改革を行った吉田東洋が書いた漢詩「大震行」には、安政の南海地震の被害の様子が記されています。
家族を失った人やけがをした人たちの様子が詳細に描かれていて、当時、謹慎中で政治に関われなかった東洋の、やるべきことが実現できない悔しさを感じることができるということです。
また、土佐勤王党を結成した武市半平太の水墨画には、菊の花が崖から垂れ下がるようにしてかれんに咲く姿が描かれています。
この水墨画は投獄中に描かれ、半平太の、平常心を保ち続けようという気持ちがうかがえるということです。
県立歴史民俗資料館の野本亮学芸課長は「どの書跡からも人物の内面がにじみ出ている。作品を通じて激動の時代を感じてもらいたい」と話していました。
この展示会は5月10日まで開かれ、3月上旬に展示物の入れ替えを行うということです。
2017年02月10日 12時05分

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