文集「被爆者からの遺言」完成 2016年01月30日

  • 8 年前
文集「被爆者からの遺言」完成
2016年01月30日 11時48分
広島や長崎の被爆者が自分たちの体験や平和への思いを「遺言」としてつづった文集が完成し、横浜市で披露されました。
「被爆者からの遺言」と名付けられた文集は被爆者の平均年齢が80歳を超えるなか、次の世代へメッセージを残そうと神奈川県内の被爆者の団体「神奈川県原爆被災者の会」がまとめました。
横浜市中区で開かれた団体の定期総会で披露され、東勝廣事務局長が「被爆者が70年生きた証として多くの人に読んでいただき、核兵器のない世界平和の実現に役立ててほしい」とあいさつしました。
文集には70人からメッセージが寄せられていて、このうち、長崎で被爆した田栗末太さん(90)は両親を奪った原爆への恨みが戦後は平和を願う思いに変わっていったとしたうえで、
「戦争反対、日本や世界の平和が得られることを求めてやまない」とつづっています。
また、別の女性は原爆の恐ろしさを学んでもらい、同じ苦しみを誰にも味わってほしくないという被爆者の思いを世界中の人に伝えてほしいと訴えています。
団体は文集を県内の中学校や高校などに配付して若い世代の人たちに読んでもらいたいとしています。

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