豊前神楽が重要文化財指定へ 2016年01月16日

  • 8 年前
豊前神楽が重要文化財指定へ

大分県と福岡県にまたがる旧豊前国の地域に伝わる「豊前神楽」が国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。
「豊前神楽」は旧豊前国、いまの福岡県東部から大分県北部にかけて広い範囲に伝わる民俗芸能で、遅くとも江戸時代に成立したとされています。
「天岩戸開き」や「大蛇退治」などの神話を題材にした演目や駈仙と呼ばれる鬼が登場する演目が多いのが特徴です。
釜で煮た湯を用いる「湯立神楽」では駈仙が高い柱を上ったり火渡りを行うなど山伏の修行との共通点もあり、大分と福岡の県境にある英彦山の修験道の影響もうかがわれます。
この「豊前神楽」について国の文化審議会は、地域の特色や芸能の変遷を知る上で貴重だとして15日、国の重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
大分県によりますと複数の県にまたがる民俗芸能が国の重要無形民俗文化財に指定されるのは今回が初めてだということです。
豊前神楽を保存する団体の1つで中津市の「豊前岩戸神楽蛎瀬神盛会」の濱野基好会長は「国の重要文化財の指定を、目指して活動してきたので感無量です。
神楽はとても奥が深く貴重な神楽を子どもたちに伝えていきたいです」と話していました。
2016年01月16日 12時25分

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