• 7 年前
32歳でケーテンの宮廷楽師長に就任したバッハは、その地で過ごした6年間に、数々の世俗音楽の傑作を残しました。
そしてこの間にひとり目の妻との死別の後、妻となったアンナ・マグダレーナ・バッハのために、2冊からなるクラヴィーア小曲集を書いています。
この曲集には「イギリス組曲」の他、よく対で比較される「フランス組曲」そしてパルティータが含まれています。
「イギリス組曲」という題名はバッハ自身ではなく後年になってつけられた通称ですが、ヨハン・ニコラウス・フォルケルが著したバッハ初の伝記に「(イギリス組曲は)あるイギリスの貴人のために作曲した」と書かれていることに由来しているようです。
「イギリス組曲」の特徴は各組曲とも、長大で立派なプレリュード(前奏曲)を持っている点で、特に第2番のプレリュードは印象的で人気も高い1曲です。

お勧め