警察官襲撃 元組員に求刑 2016年12月27日

  • 7 年前
警察官襲撃 元組員に求刑

特定危険指定暴力団・工藤会の幹部らが起訴された元警察官銃撃事件など3つの事件で組織犯罪処罰法違反などの罪に問われている元暴力団員に対し検察は27日、
「工藤会トップの指揮命令に基づき一般市民を狙った凶悪な犯行だ」として懲役20年を求刑しました。
この裁判は、いずれも北九州市で、▽4年前、長年、暴力団の捜査を担当した元警部が拳銃で撃たれた事件や▽おととし、歯科医師の男性が刃物で刺された事件など3つの
事件に関わったとして工藤会系暴力団員だった和田和人被告(37)が組織犯罪処罰法違反の殺人未遂の罪などに問われているものです。
一連の事件では、工藤会トップの野村悟被告(70)らも起訴されています。
27日、福岡地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「犯行は野村被告の指揮命令に基づいて多数の組員が役割を分担して組織的に行ったものだ。いずれの事件でも、
和田被告は人に危害を加えることを認識しており、一般市民を狙った凶悪な犯行だ」と主張しました。
そのうえで、「本来なら懲役30年程度が相当だが被告の供述が事件の全容解明に大きく貢献したと認められる」として懲役20年を求刑しました。
一方、弁護士は、「元警察官の襲撃では犯行の具体的な内容を一切聞かされず共犯者との共謀が存在しない」などとして刑を軽くするよう求めました。
判決は来年3月22日に言い渡されます。
2016年12月27日 18時37分


和田和人 野村悟 裁判

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