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00:00I've heard a lot about my story.
00:05I'm not surprised.
00:07I don't know how many people kill me,
00:09but I'm not afraid of them.
00:11I don't understand anything.
00:13I don't understand anything.
00:15I don't understand anything.
00:17I'll tell you about your brother.
00:23What?
00:24What?
00:27What?
00:29誤解だ!
00:31さっき言ったことは本心じゃない!
00:33全部誤解だよ!
00:35テオドール
00:37リーシェに近づくなと命じたはずだもん
00:46ごめんなさい アニュー
00:48行くぞ リーシェ
00:50お待ちください 殿下
00:52今少し弟君とお話を
00:54必要ない
00:55ですが…
00:56リーシェ
00:58はい
01:01けっ…
01:04ああ…
01:07やっぱり僕の思った通りだね 姉上
01:12本当にごめんなさい 兄上
01:17大切な奥さんに もう意地悪は言わないから
01:23おやすみなさい
01:24久しぶりに近くでお顔を見られて 嬉しかったよ
01:27お前にも言ったはずだ
01:37アルノルト殿下のお名前で呼び出された以上
01:40無視するわけには参りません
01:42殿下が来てくださるかは賭けでしたが
01:45出した覚えのない手紙の返事を受け取って
01:50濃々としていられる方がどうかしている
01:53来てくださってありがとうございます
01:55どうした
02:01あなたはなぜ残酷な人と言われているのですか
02:05それが事実だからだろう
02:08殿下はさきの戦争で多くの命を奪ったそうですが
02:13私がこの国で見たあなたは
02:15私を思い合ってくださる優しいお方でした
02:19どうやらお前に構いすぎたらしいな
02:23この城で生き延びたければ
02:28そのめでたい考えは今すぐに捨てろ
02:31私は私の見てきたものを信じます
02:36戦場での俺を見てもいないのに何を言っている
02:40私に配慮をしてくださったあなたも
02:42紛れもなくあなたご自身でしょう
02:44バカバカしい
02:46俺はお前を利用するために連れてきたんだぞ
02:49それでも私はあなたのことは残酷なお方だとは思えません
02:54旦那様
02:56お前の中にあるその覚悟は一体何なんだ
03:09覚悟ですか
03:11お前は時折そんな目をする
03:14まるで戦場に立つ者の目だ
03:17この信念を貫き通せるならここで死んでも構わない
03:21そんな覚悟を決めた者の目をしている
03:24それでいて生を諦めておらず
03:27最後の瞬間まで抗おうとする
03:30俺はそういうものを殺さなければならない瞬間が
03:35戦場で最も恐ろしい
03:37この人にも怖いと感じるものが
03:41私は自分が殺されてしまう夢を見ることがあります
03:48今は夢から覚めちゃんとここで生きている
03:53でも時々とても怖くなるのです
03:56怖い
03:58本当は自分はもう死んでしまっていて
04:01今生きている世界こそが死後に見ている長い夢なのではないかと
04:07私の中にこんな感情があったなんて
04:11だめ 怖いから何だというの
04:16それでも私は決めています
04:18たとえこの人生がどんな結末になろうとも
04:22逃げたくない
04:23今の私の中にあるのは
04:26あなたの妻として生きる
04:28その覚悟だけ
04:56馬鹿だな
05:00俺の妻になる覚悟など
05:03しなくていい
05:26あっ 何だったの 昨日のあれは
05:38それに…
05:43俺の妻になる覚悟など
05:45しなくていい
05:47あの言葉どういう…
05:50リーシェ様 昨夜もお休みにならなかったの
05:56エルゼ…
05:58ここ数日無理しすぎです
06:00大丈夫 心配ないわ
06:02とは言ったものの さすがに限界ね
06:07キラキラ…ツヤツヤ…
06:16タリー会長に提案する商品よ
06:19ちょうどよかったわ
06:21そこに座ってくれる?
06:24東方には 鼻の染料で爪に色を塗る文化があってね
06:29それをヒントにして 爪の補強薬に色をつけてみたの
06:34これなら 水仕事をしながらでも おしゃれを楽しめると思って
06:38爪が強くなるのですか?
06:40私はすぐに割れてしまうのです
06:43これで割れにくくなるはずよ
06:46でも一番は お肉やお魚を食べることね
06:50肉…魚…
06:53覚えました これからはお給料で食べられます
06:57エルセのお家は確か…
06:59はい… うちは貧しくて…
07:02弟と妹に食べさせるだけで 精一杯で…
07:06この国にも 根深い貧困問題がある
07:10エルセのような家庭も存在している
07:22とても綺麗です こんなキラキラしたの 見たことがありません
07:27エルセの好きな色はある? プレゼントしたいの?
07:31だ…ダメです こんなに素敵なものをもらってしまうなんて…
07:36我慢しなくてはいけないと…思います
07:40いいえ エルセに使ってもらえるなら 私も嬉しいわ
07:46何色がいい? エルセならどんな色でもよく似合うわ
07:51ねっ?
07:52エルセ?
08:02えっ? ど、どうしたの? どこか痛かった?
08:05嬉しい…です…
08:10どんな風にお礼を言ったらいいか 分からないくらいに…
08:15とても… 嬉しい…
08:20エルセ…
08:25うちは貧しくて 服もボロボロで おしゃれなんてできませんでした
08:31それなのに リーシェ様の次女になれただけじゃなくて
08:35こんな綺麗なものを頂けるなんて… とても嬉しくて…
08:41エルセがそうだったように この国にも家族のために憧れや夢を押し込めている子たちがいる
08:58そう… 今の私は商人じゃない… 今の私は…
09:07都に出入りするほとんどは 働き盛りの男性… ですからお土産として最適かと… この小瓶もかさばりません…
09:24素晴らしい… 一体どんな天才が閃いた品なのか… 多くの女性が欲しがるのは間違いない…
09:39是非とも我が商会にお任せいただきたく…
09:42よし! 早速取引先に売り込もうぜ!
09:45まあ待て…
09:47このまま我々に預けて頂けるのであれば 貴族向けの高額商品として売り出しますが…
09:54どうやらリーシェ様には 別のお考えがあるようだ…
09:59はい ここからは事業についてのお話です…
10:03ふん…
10:053年前 この国には アルノルト殿下によって 最低賃金が制定されました…
10:11なるほど… 皇太子殿下の政策でしたか…
10:15ただし その恩恵に預かれるのは 働き口を得られた者に限ると…
10:22はい… そしてこの商品… 原価は安く 工程も難しくはありませんが…
10:28大量生産には人手が必要です…
10:31そこでご提案が…
10:34お聞かせ願いましょう…
10:36貧民外の方々の大量雇用…
10:40あっ…
10:42これをお約束頂ける場合にのみ この商品の技術を提供します…
10:48大変素晴らしいお考えです…
10:52しかし…
10:54あっ…
10:56はぁ…
10:57あんたには がっかりだよ リーシェジオ…
11:03けんたい! なんというブレーカー!
11:05かまいません…
11:07施しをしたいなら 俺が聖職者に転職するまで どうぞお待ちを…
11:13会長 これは秋内のお話です…
11:16ん?
11:18ガルクハイン国は戦後 国民のために いくつもの政策を立ち上げました…
11:23おかげで多くの人々の所得が上がり 生活が豊かになったとか…
11:28はい…
11:29ですが…
11:30恩恵に預かれない人々もいます…
11:33その方々にも手立てを講じなければ 経済は停滞し…
11:37ゆくゆくは 税収の低下に繋がるでしょう…
11:41つまり…
11:42私たちは経済という循環の輪の中にいる 運命共同体なのです…
11:48ふっ…
11:49要はこう言いたいってことだろ…
11:51財を一つところに留めていても 豊かにはなれません…
11:55なれば貧しい人にも 分け与えましょう…
11:58てな…
12:00昔…
12:01ある人が言っていました…
12:04一流の商人は客を選べる…と…
12:10ですが会長…
12:14お客様を選ぶのではなく 我々の手で作り出しませんか?
12:19うっ…
12:25はっはっはっは…
12:27はっはっはっは… なるほど気に入った…
12:31つまり…
12:32客を選ぶのは 客へと育てろってことか…
12:36どういうこと?
12:38貧民外の奴らが収入を得られれば…
12:41そいつらが顧客になる…
12:43その数が増えれば…
12:45結果商人の売り上げも上がる…
12:48そういう魂胆だな…
12:50商会の品は どれも素晴らしいものです…
12:53お客様が育った市場で 一番の儲けを出すのは…
12:57アリア商会になりますよ…
12:58食べていけるだけではなく…
13:01夢を捨てずに生きられる…
13:04貧困から来る絶望も…
13:06希望に変えられる国に…
13:09今の私が行うべきは…
13:11交代支費として…
13:13国民の豊かさに繋がる飽きない…
13:17これが…
13:18今の私にできる 数少ない提案です…
13:21悪くないぜ…
13:23俺の信念が見透かされたみたいで…
13:26なかなかに楽しかった…
13:29だがリーシェジョー…
13:30あんたは未熟だな…
13:33その振る舞いは切実すぎる…
13:36よっぽどうちの紹介が欲しいらしい…
13:39俺はその御習心を利用して…
13:41ギリギリまで絞り取ろうと 企み始めたところだ…
13:46会長…これ以上…
13:48さて…
13:49あんたの提案に どこから何癖つけてやろうか…
13:52私ごときの提案を…
13:54手放して認めてくださるとは思っていません…
13:57おお…
13:58数回しか会ったことがねえのに…
14:00俺のことをよく分かってくれて 嬉しいね…
14:04できることなら…
14:06この手は使いたくなかったけれど…
14:11おっと…
14:12次は何が飛び出してくるのか…
14:15なっ…
14:16はっ…
14:17会長…
14:18あっ…
14:19何で…
14:20何で…
14:21何であんたがこのことを…
14:23申し訳ありません…
14:25少々特殊な手段を使い 調べさせていただきました…
14:30申し訳ありません…
14:32少々特殊な手段を使い 調べさせていただきました…
14:37妹君…
14:38アリア・タリー様の ご病気のことも…
14:41アリアのことを…
14:45情報が漏れていてもおかしくない…
14:48あちこちの医者に 話を聞いて回っているからな…
14:52私は現在…
14:54複数の薬草を栽培しています…
14:57その薬草をそこに書いた方法で 調合することで…
15:00東の大国…
15:02レンファに伝わる薬が完成します…
15:06アリア様の病に効能がある薬が…
15:09この薬を1年ほど服用いただければ…
15:14劇的に回復なさるはずです…
15:17信じられるとでも…
15:19医者でもない人間に そんなことを言われ…
15:21先日お渡しした薬は 皆様のお役に立ちませんでしたか?
15:26あ…
15:27皆さんが起きたら この薬を飲ませてあげてください…
15:31確かに…
15:32ひどい二日酔だったのに…
15:34あれを飲んだら すぐ楽になって…
15:36あれは私が調合したものです…
15:39あ…
15:44客に選ばれる商人になれ…
15:47これは俺が自分の部下に 言い聞かせている言葉だ…
15:52形勢逆転だよ…
15:54理事長…
15:56これまでは…
15:57俺があんたを選ぶかどうかの駆け引きだった…
16:00だが今は…
16:02あんたが俺を選ぶ側だ…
16:04会長…
16:05会長…
16:08頼む…
16:09俺の全財産を あんたに捧げてもいい…
16:12だから俺に… この薬を…
16:14どうか…
16:15誤解をなさらないでください…
16:17調合法も薬草も 無条件でお渡しします…
16:21妹気味を盾に取るつもりはありません…
16:24ですが…
16:26分かっていただきたいのです…
16:28貧民街の方々も…
16:30家族のことを 思い合っているということを…
16:33幼い兄弟が病にかからないよう…
16:36食べさせられるよう…
16:38自分の夢を犠牲にしている…
16:40兄や姉が大勢いるということ…
16:42あなたへの提案も…
16:45このような拙い方法しか 持ち合わせていません…
16:49形勢が逆転したなどとも 思っておりません…
16:54どうかお願いです…
16:57タリー会長…
17:00私と…
17:02取引を交わしてはいただけないでしょうか…
17:12お顔をお上げください…
17:23リーシャ様…
17:24タリー会長 おやめください…
17:26アキナイとは…
17:28関わった人すべてを 豊かにする仕事です…
17:31なのに客を選ぶなどと…
17:34俺の方こそ未熟でした…
17:37これまで貧民街の人間なんて…
17:39俺にとっては どうでもよかったってのが本音だ…
17:43しかし…
17:44そこには俺の妹のような 子供たちも大勢いる…
17:48あなたのアキナイは…
17:50俺みたいな人間が考える商売よりも…
17:53遥かにたっ飛ばれるべきものです…
17:56妹の件とは無関係に…
17:59俺は…
18:00俺の傲慢さを恥じましょう…
18:02あ…では会長…
18:05アリア商会は今後…
18:12ケインタリーの名の下に…
18:14あなたの望むものを ご用意致します…
18:17あ…ありがとうございます…
18:20だと…ございます…
18:30砂渡りだったけど…
18:32本当に良かった…
18:34でも…
18:35喜んでばかりもいられないわ…
18:37次の準備を…
18:39リーシェ様…
18:42大丈夫ですか!?
18:43もしやお体の具合が…
18:46ごめんなさい…
18:50エルセを呼び戻していただけますか…
18:54はい…
18:55はい…
18:57リーシェ様のご様子は…
18:58かなり体調が悪そうです…
19:00現在はカミルと次女のエルセが解放を…
19:03リーシェ様…
19:06あ…
19:21お待ちしておりました…
19:25体調を崩して倒れるなんて…
19:26好都合だ…
19:29ありがとうね…
19:30エルセ…
19:31カミル…
19:36未来の皇太子師様をさらってくれて…
19:40どうも…
19:41どうも…
19:42まさか…
19:43いいよ…
19:44ご視聴ありがとうございました…
19:45そろそろ…
19:46いつかを…
19:47一緒に楽しんで、
19:49会いばかりまくて…
19:50二人は一緒に…
19:52疲れたり話で…
19:54もっと…