2014/05/05 支援考える「ひきこもり大学」

  • 10 years ago
長期間、自宅に閉じこもるいわゆる「ひきこもり」の当事者が、みずからの体験や思いを訴えることで本当に必要な支援の在り方を考えてもらおうという勉強会が、東京・新宿区で開かれました。
「ひきこもり大学」というこの勉強会は、ひきこもりになった人たちなどのグループが開いたもので会場では主な原因別に「メンタルヘルス学部」、「失業学部」、それに「発達障害学部」と分けてそれぞれ、当事者が自分の経験や思いを語りました。
このうち、「発達障害学部」では、11年間にわたってひきこもり生活を過ごした30代の男性が講師を務め、いくつもの病院を回ったものの原因が分からなかったが、最後に発達障害と診断されたことで気持ちが前向きに変わったという体験を語りました。
この男性は、現在は、東京にある引きこもりの人が集うシェアハウスで生活していて「地方では引きこもりの原因が分かりづらく受け皿もないので、なんとか居場所を作って欲しい」と訴えていました。
主催したジャーナリストの池上正樹さんは、「ひきこもりに対する支援は当事者が希望するものと家族や行政が用意するものとの間にずれがあるので本当に必要なものを当事者の話から考えて欲しい」と話しています。

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