• 13 年前
「沖縄は、本日祖国に復帰いたしました」
戦後アメリカによる統治が続き日本の急速な発展から取り残された沖縄。復帰すれば基地や経済格差のない豊かな暮らしが手に入ると多くの県民は期待を寄せた。
 「普天間飛行場は全面返還されることになります」
基地負担の軽減を何度となく約束してきた日本政府。しかし、沖縄の願いは裏切られ続けた。
 「良心はないのか!」
基地が集中する現実は今も変わらない。復帰から40年沖縄はどこへ向かっていくのか。シリーズ1夜目は基地負担の実態を見つめます。今も後を絶たないアメリカ兵による犯罪。捜査が制限され深刻な被害に遭う県民を救えない現実。
 「なんで沖縄県民だけそういう問題を強いられなければならないのかなと」
依然、アメリカ軍の重要拠点と位置づけられ住宅地のそばで激しい訓練が続けられている。人々が求めてきた平穏な暮らしは見えないまま。沖縄に重くのしかかる基地負担をどう軽減していくのか。

●沖縄復帰40年 変わる沖縄の思い 琉球大学教授 我部政明さん
復帰してほぼ40年の前半は、日本が世界の中で大変成長目覚ましい。世界の中でも日本の位置がどんどん上昇してった。しかもその日本と一緒になったということは、沖縄の人にとっても、経済的にも、あるいは自分たちが日本人であるということに対して、少し誇りを感じる時代だったと思う。それが後半の20年、特に95年以降の日本政府が、沖縄の人々に対する対応等を見てるとやはり違うのではないか。
もっと大事なことはグローバル化の中で、この地域社会がある意味で分断され、崩壊していく中で、伝統的な地域社会が壊れていく中で、新たに個人と個人が結びつこうという感じが出てきた。
これは沖縄だけの話じゃなくて、世界的にも個人個人がつながってい、そういった沖縄の人々の間の、個人の受ける新たな沖縄のある種の共同体、あるいは一体感、つまり、普天間問題は辺野古の問題だけではない、名護だけではないんだと、沖縄の島だけの問題ではない、沖縄県全体の問題だというふうに、沖縄の人々が自分たちの、空間というものを広げてきた。そのために新たな基地を造ることに対して、辺野古に行ったことのない人も、これはおかしいと思い始めてきた、10年あたりから出てきたアイデンティティーみたいなものか。
http://bit.ly/JozOYQ
沖繩と原発、共通する差別の構造

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