沖縄が本土に復帰して50年。日米両政府の方針の下、アメリカ軍基地をめぐる地元との調整を担った「防衛施設庁」の元職員を徹底取材。沖縄の復帰は何を意味したのか。
アメリカ統治下にあった沖縄の本土復帰から50年。かつて日米両政府の方針の下、沖縄の人々との調整に当たった組織があった。「防衛施設庁」。日米安全保障を下支えするいわば「裏方」として、土地の契約や事件事故の対応など基地負担に関わる実務を担い、難しい判断を迫られ続けた。今回、復帰の当初から実務を担い続けた防衛施設庁の元職員たちを徹底取材。内部資料も独自に入手。沖縄と日米安保の狭間で何を見てきたのか。