日中交流事業、急きょ延期　尖閣衝突の影響

中国側からの招待で、２１日から日本の大学生ら１０００人が上海万博を訪れる予定だった交流事業が、沖縄・尖閣諸島沖で中国の漁船と日本の巡視船が衝突した事件の影響で、急きょ、延期されることになった。

　延期となった青少年交流事業は、日本の大学生ら１０００人が２１日から４日間の日程で上海万博の視察や中国の青年との交流を行うというもので、今年５月に温家宝首相が日本を訪問した際の首脳会談で、中国側から招待を受けたことで計画されていた。しかし、１９日夜になって、中国側から「現在の雰囲気でこのような友好交流事業を実施することはふさわしくない」として、延期を打診してきたという。

　今回の措置は尖閣諸島沖での衝突事件に関連したもので、日本側は、訪問直前の一方的な延期の打診に「極めて不適切で、遺憾である」と申し入れたという。