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00:00メガテン始まるよ!
00:04サトヤマのメガテン!
00:102014年、この土地は荒れていました。
00:16そこで、里山の再生を目指して、タートを耕し。
00:23裏山から水を引いて、ため池を作り、間伐を行いました。
00:33科学者の知恵や地域の方々の力を借りて整備を続けると、
00:39今では多種多様な生き物が集まる緑豊かな里山に、
00:45この土地の名は、科学の里。
00:51語りは、高男子で声優の一流西亭友が務めさせていただきます。
00:58さて、2022年に始まった、おもやプロジェクト。
01:03かやぶきはかやぶき行こうと。
01:05建築家、熊健吾さんの設計のもと、専門家や職人さんたちが話し合いを重ねました。
01:14そして去年の秋、骨組みが出来上がり。
01:18今年1月。
01:21市から作られることは滅多にないという、かやぶきがついにスタート。
01:27とてつもない手間をかけて、かやが吹かれていき、
01:32開始から10日後、かやがてっぺんまで吹かれました。
01:37そして今回はついに屋根のてっぺんの作業が始まりますかやぶき屋根はかやを吹いて終わりじゃないよスペシャル全編ですかやを吹いて終わりじゃないよスペシャルって終わりじゃないの?
01:52かやぶき屋根はかやを吹いて終わりじゃないよスペシャル全編です。
01:59かやを吹いて終わりじゃないよスペシャルって終わりじゃないの?
02:03なんか実際かやを吹いた後が、職人さんの腕の見せ所だそうです。
02:08佐藤くん風邪いた?あれ?ごとんじゃないの?どうしたの?
02:11今回佐藤アナがお休みということで、進行を務めさせていただきます。
02:16いいね。それでも屋根の上に土をこんなことやってなかった?
02:21前回まではかやの屋根をずっと吹いてきたと思うんですけども、
02:25こっからが本番なんです。
02:27てっぺん。
02:28こっからが一番大事な屋根のメインといわれるところになりますので。
02:32まずはそちらをご覧ください。
02:3410日かけて屋根全体にかやを吹く作業がぶち終わりました。
02:43わーお疲れ様でした。
02:47ある意味、まだまだかもしれないですけど、屋根のほぼほぼ形はできてきた感じですもんね。
02:56これがぐしの下地ができたって感じ。
02:58下地ができた。こっからぐし。
03:00こっからぐしか。
03:03ぐしとは屋根の一番上の部分のこと。
03:07一般的には胸と呼ばれます。
03:10胸は家のてっぺんにあり、雨風の影響を受けるため、屋根の中でも特に痛みやすいところ。
03:19一般的なこだて住宅では、胸板金と呼ばれる金属の板をかぶせて。
03:26瓦屋根では、胸瓦で補強されています。
03:31かやぶき屋根では、胸を雨風から守るために施す作業を、胸じまいといいます。
03:38一体どんなものなのでしょうか阿部さんが訪れたのはかやぶき民家に精通している実は科学の里が始まった11年前最初に訪ねた先生なんです。
04:03今ちょっと実は、胸屋を作っています。かやぶき屋根でということで、どこまで行ったかというと映像を見ていただいてよろしいですか。
04:12まずは、胸屋の現状を見てもらいました。
04:16結構大きいんだね。ちょっと丸いんですね。
04:20今、大木さんが作る建築だから、どうしてもまっすぐ直線を使うけど、例えば縄文の遺跡なんか、みんな楕円形だったり、楕円形だったり、決して四角じゃないよ。
04:31家自体が、隅が丸くなっているし、自然界に直線はないのでね。
04:36むしろ、丸いものとか不整形なもののほうが、むしろそれは普通です。
04:41だから、この屋根を見たら、縄文の家屋を復元したのかなと思ったりします。
04:46ぐらいな、自然な形。
04:48自然な形になっているという。
04:51そう。
04:52でですね、今から、胸じまいっていう作業に取り掛かるんですけども、いろんな種類があるっていうことなんですかね。
05:02日本中見ても、素人目には同じものに見えると思う。
05:05だけど、もし地域的に、この屋根はどこの屋根ですかってことを聞かれたら、私はまず胸を見るね。
05:12ただ、つまり、顔を見れば誰かわかるように、胸を見たら、その屋根がどこの屋根か、私は大体わかる。
05:19じゃあ、胸はもう、顔。
05:22顔です。
05:23えー。
05:24建物の顔。
05:25胸っていうのは、風が強いから飛ばされて、こう、吹っ飛ばされるわけよ。
05:30胸だけが飛ばされちゃうわけ。
05:31胸だけが。
05:32うん。
05:33かやぶき屋根の胸には、かやを厚くかぶせるのですが、それが風で飛ばないようにする方法には、いくつか種類があるそうで。
05:43風に飛ばされるためには、大きくあると2つの技術があって、
05:47これを重くしてあげるというのは、1つ。
05:49重しで抑えるんだよ。
05:50重さ。
05:51ああ。
05:52胸が飛ばされないように仕上げる方法。
05:551つ目は、木材などを重しとして上に乗せるもの。
06:00今一番多いのは、チギって言って、こういう抜点型のXした交差の形をチギって言うんだよ。
06:08それが、またがせるだけ。胸に。
06:11抑える胸としては一番ポピュラー。
06:14乗ってるだけなんですか?それとも。
06:16乗ってるだけ。
06:17乗ってるだけですか?
06:18乗ってるだけが大事なんだよ。
06:20これ、やっぱり風に対して一番強いし、交換しやすいし、修理しやすいし、誰でもできるから。
06:27でも、そういう立派な木がないとできないから、そこで今度は別な考えが出てくるわけ。
06:34出てくる。
06:35そうやって全く逆で、やっぱり下地に固定しないと飛ばされちゃうよねっていうことで、それをやってるのが、下地に縫い付けるっていうやり方。
06:45縫い付ける。
06:46はい。
06:47もう一つが、胸着の上に吹いたカヤを下地に縫い付ける方法。
06:53縫い目から雨が漏れやすいので、故郷に竹などをかぶせて隠します。
06:59縫い目を竹の丸いのでかぶしてあげるっていうのは竹巣巻きっていうやり方。
07:05チギの文化は山の文化なんだよ。
07:07それで竹巣巻きとか平地の文化なんだよ。木がないから。
07:11さらに、重さで固定する方法には別のやり方も。
07:16チギの代わりに土の塊をしっかり乗せて、その重さを抑えるっていうやり方も非常に古くからあります。
07:23土?
07:24土です。
07:25土乗せるっていうのは小倉さんも言ってました。
07:28去年12月のこと。
07:31かやぶき職人の小倉さんは。
07:34土を乗っけて、土でこう、重さでっていうか、土に根っこをはらして。
07:39土に根をはらさって。
07:41そうですね。
07:42雑草とかそういう。
07:43まあ根が張りのやすい植物を植えたりとかして。
07:46柴棟とかいうんですけど。
07:48柴棟はクマさんの構想でもあって。
07:53土で抑えて、土が飛んでっちゃうので、その植物を、まあ芝が一番多いですけど、芝の根っこで土を抑えるっていう。
08:04草も植わってるんですね。
08:06いろんな草が植わってる。
08:07土は土のままで多少突き固めても雨で流れてしまうんですよ。
08:12そっか。
08:13それから風が吹くと乾いてくると飛ばされてしまいに土はなくなっちまう。
08:18その土をなんとか保持しないといけない。
08:21はい。
08:22そのためには植物を植えて根っこが守るような仕組みにして、土と根が一体となった状態を作ったらもう大丈夫だ。
08:30セメントと鉄筋みたいなもんだな。
08:33つまり、柴棟とは、棟を飛ばされないように土を乗せて重しにし、その土が飛ばされないよう植物の根で固めるというもの。
08:44ああ、そっか、だから確かに今土って聞いてて、やっぱり弱く聞こえてたんですけど、根があれば。
08:50無敵だ。
08:51無敵?
08:52しかも、敵はさびるけど根はさびない。
08:54ああ、そうか。
08:55どんどん太くなる土、自分で成長していくから。
08:59地域によってあの屋根のてっぺんは作り方が違うんだね。
09:03そうなんですよ。
09:04あれは顔だって言ってたからね、先生はね。
09:06で、飛ばないように、ああやって重しで抑えるとか、縫い込むとか、根っこで抑えるとか、そうなんですよ。
09:13でも、どういう花植えるんだろうね。
09:18ひまわりだとさ、なんか変な感じになるよね。
09:20明るくなるけど。
09:22ちょっと強すぎますか?
09:24いや、子供にはウケるけど。
09:26ということで、いよいよ屋根のてっぺんの仕上げ作業、胸じまいといわれる作業に取りかかっていくわけですね。
09:32まずはこれ土をのっける土台を作らなきゃいけないのでそこそ職人さんとそして僕らが三浦と一緒にしっかり働いてきました。
09:41このあとは、職人の腕の見せどころ、胸じまいです。
09:48屋根もてっぺんまでかやが吹き上がり、職人の腕の見せどころだという胸じまいの作業に移ります。
09:57いったいどんな作業なんでしょうか?
10:00あの上に今度はみのがやっていって、かやをこう、みのみたく上に横にかける。
10:07雨具のみののように胸にかぶせるのがみのがや。
10:13雨が漏れないようにかやをへの字に折り曲げて重ねたものなんです。
10:20まずはこのみのがやを作ります。
10:23お願いします。
10:27お手本は、かや吹き歴12年の湯田さん。
10:32慣れた手つきでかやを折り、丸くしていきます。
10:42あっという間に出来上がりました。
10:45阿部さんと三浦さんも挑戦。
10:49あ、結構踏まないとガッツリ。
10:52折る感じですか?
10:53うん。
10:54完全に折って。
10:56あ、ボキボキ。
10:57あ、気持ちいいちょっと。
10:58そんな綺麗に曲がらないわ。
11:01どうですか?
11:02あ、うまい。
11:03めちゃくちゃいい。
11:04いいカーブが。
11:06やっぱ力が違うんだな。
11:08そして、みのがやが横にずれないように、両側と真ん中に置くのが、エビというもの。
11:17かや吹き歴15年の吉川さんに作ってもらいます。
11:22かやを両向きに並べ、太さをそろえ、真ん中には細かいかやで厚みを加えます。
11:34束の外側を軽く縛り縄を何重にも巻きつけ、かたくまとめます。
11:51足でかやを踏みながら、少しずつ折り曲げていきます。
11:58形を固定するため、弓のように縄を張って。
12:06エビと呼ばれるパーツの出来上がり。
12:21三浦さん、阿部さんもやってみることに。
12:27分からない。
12:30強く縛ろうとすると、中の細かいかやが抜けてしまいます。
12:43一方、三浦さんは、なかなかいい感じ。
12:50もはや職人に見える三浦さんですが、本職はお笑い芸人。
12:59まず、完璧に出来ました。
13:02パツパツじゃない?完璧、完璧。
13:04よし、出来る。
13:06阿部さんは?
13:08今、ちなみに意外と握力限界。
13:11めちゃくちゃ近いる。
13:13押さえつけながら、良かったです。
13:16握力無い。
13:18ヤバいっすよね。
13:19もうヤバい。
13:20そこでヒルヒルってバラ切ると、やり直しになっちゃう。
13:23そうそう、握力が無かったです。
13:25玉を曲げるのも大変で。
13:28筋肉も限界。
13:31完成しました。
13:34まず、三浦さんのエビは?
13:37生がいっぱい巻いてあって、良いですか?
13:40やっぱり、生がいっぱい。
13:41あったほうが、綺麗に見えます。
13:43そうなんだ。
13:44嬉しい。
13:45出てくれた。
13:46一番メインのところにします。
13:49嬉しい。
13:51苦戦していた、阿部さんのエビはどうでしょう?
13:57俺がちょっと小柄ですけど。
13:59ほら。
14:00大丈夫。
14:01えびとして問題ないとのことで、胸の両端に使うことに。
14:112つとも、屋根の見える部分に付けられます。
14:15さあ、エビを取り付けるために、屋根のてっぺんまで登ります。
14:20すごいな、これ。
14:21すごいですね。
14:22これが、ここに付くってことですよね。
14:25そうですね。
14:26うわぁ、すげぇ。
14:27この辺りだ。
14:29まず、銅線でしっかり固定。
14:32これが見えるって、めっちゃいいですね。
14:35自分がやったやつが。
14:38そして、アメよけのミノガヤを敷いていきます。
14:43このミノガヤが風で飛ばないように、チギと呼ばれる木を乗せたり、
14:49竹絵で固定して、竹巣巻きにしたりするわけですが、
14:53今回は、土を乗せるシワムネ。
14:57まずは、上からミノガヤを木材で押さえます。
15:06緑のロープで仮止め。
15:09下のカヤを押さえている竹に通して結んでおきます。
15:13このあとはスギの皮をのせ土が滑り落ちないようにスギの木の丸太を取り付けますまずはスギの皮土がのるスギの皮は横方向に二重に二重はやっぱり水が入らないように。
15:35このスギの皮胸に沿ってアーチ状に曲がるように小倉さんが一晩水につけ柔らかくしていましたそしてスギの木の丸太が屋根の上にどうやって固定するのでしょうか?
15:58縦にも裂いてしまっていいので、紐切らないように。
16:02スギの皮を裂いて下の緑のロープを取り出し、銅線を結び付けます。
16:09上向きにこう引っ張ったほう。
16:12緑のロープを引っ張ることで銅線を手が届かない竹の下に通し。
16:19取り外してもう一度銅線に結び直し。
16:29また緑のロープを引っ張れば。
16:33やってください。
16:35銅線が二重に。
16:38ロープの仮止めはこのためだったんです。
16:42ここからは丸太の締め上げ作業。
16:45使うのは。
16:47いきましょう。
16:48せーの。
16:50大きなハンマー。
16:54叩いて沈んだ分、銅線を締め上げていきます。
17:03リーダーの小倉さんは下で丸太が水平になっているかチェック。
17:22あと真ん中を下げ気味で。
17:27丸太が斜めになっていないか、デザインに影響する大事な作業です。
17:34正面は特に念入りに。
17:37あと真ん中。
17:39もう一回こっち叩いていきます。
17:42やっぱこっちが下がってるから。
17:45上がっている方を叩いて締めて、微調整を繰り返します。
17:51後ろも見つけます。
17:53再びオモヤの後ろへ。
17:56丸太の締め上げ完了。
18:01お見事。
18:03すると小倉さん、胸の端に切り込みを入れていきました。
18:08胸の端をきれいに揃えていきます。
18:15お見事。
18:16すると小倉さん、胸の端に切り込みを入れていきました。
18:22胸の端をきれいに揃えていきます。
18:24胸の端をきれいに揃えていきます。
18:31胸の端をきれいに揃えていきます。
18:38はい、OKです。
18:40三浦さんのエビが見えてる、見えてる。
18:50最後に余分な杉の皮を切って揃え。
18:55これで上に土をのせる準備が整いました。
19:14素晴らしい作業だね。
19:16素晴らしい素材で杉の皮とか使うんだね。
19:19そうなんですよ。
19:20よく考えてね、先人がつながったとこをどうせを引っ張り上げるとかさ。
19:24そうなんです。
19:25いいね、メインではそのところに送る。
19:27そうなんですよ、メインのエビを担当しました。
19:30確かにエビって言うとエビに見えるもんね。
19:32そうなんですよ、あれが。
19:34やっぱりきついんですか、あれは非常に。
19:36めちゃくちゃきついです。
19:38それをハンマー叩いてまた締めてくるんだから。
19:40そうなんですよ。
19:41高いところでやっぱ職人さんとタイミング合わせてハンマー叩くのはやっぱ大変だったんですけどあの作業がないとしっかり締まらないんで大事な作業でした。
19:51どうせ出来上がった時言うんでしょあれ僕ですよあれ僕です。バレてる。
19:57このあとついに屋根の上に土をのせちゃいます。
20:01スギの川を丸太で締め上げ。土をのせる準備が整ったこの日。
20:09土をのせる準備が整ったこの日。
20:14土がいいんですか?
20:15いいんすか?
20:16はい!
20:17胸にのせる土をほぐしていました。
20:20栄養分が十分に含まれ屋根の上でも植物がしっかり育つはずまずはしっかり土をほぐし曲がっている胸の上にのせやすいよう水分を含ませて練って粘土状に。
20:48バケツに入れクレーンで屋根へ操作するのは親方。
22:11バケツ70杯分の土がのりました植物を植える前に土が乾いて飛ばないようにかやで覆ってひもでしっかり押さえたらここにどんな植物を植えるのか楽しみです。
22:37すごいね。きれいな作業だね。
22:43栽園の土を使ったんでちょっと栽園担当の私としても嬉しいところがあります。
22:47でも栽園だからさ、いろんな種が落っこっているから種まかなくても勝手に入るんでしょう。
22:53でもそういう話も本当にあってもちろん自分たちも植えるんですけど、他のものが全然入っちゃっても問題ない。
23:01それこそやっぱ鳥が運んできて新しい花がとかっていうのもあるらしいです。
23:07この後ですね、吹いたかやをきれいに刈り込んでいくという作業がここからが本番といっても過言じゃないので。
23:13はい。
23:14そっからは難しいの?
23:15そっからも難しい。
23:16これか、職人さんも悩むほど難しい作業だったんですよ。
23:18悩むんだ。
23:19なかなか。
23:20なんだろうね、楽しみですね。
23:21はい。
23:22ということで、次回は?
23:23はい。
23:24はい。
23:25はい。
23:26次回も科学の里です。
23:27かやぶき屋根はかやを吹いて終わりじゃないよスペシャル後編です。
23:29特殊な形をしたおもやのかやぶきの仕上げにシクハック。
23:33しわむねに植えたのはどんな植物?
23:35ついにかやぶき屋根が完成します。
23:37ついに屋根ができるのね。
23:39はい。
23:40はい。
23:41はい。
23:42次回はお楽しみに。
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