動画：中国が珠海航空ショーでHQ-19ミサイルシステムを初公開

中国は珠海航空ショーで、長距離地対空ミサイルシステムHQ-19を初めて公に披露し、観客に対して最先端の弾道ミサイル防衛システムの一端を垣間見せました。

展示されたシステムには、6発のミサイルを搭載した発射機が8×8の高機動プラットフォームに装備され、中国の長距離弾道ミサイルへの対応能力を示しました。また、HQ-19の効果を最大化するために重要な要素である610Aレーダーも公開され、脅威の探知および追跡機能を発揮する様子が紹介されました。

HQ-19は、米国のTHAAD-ERシステムと比較されることが多く、長距離で弾道ミサイルを迎撃するために設計されています。このシステムはすでに人民解放軍（PLA）で使用されているものの、今回が初めての公開となりました。

HQ-19は運動エネルギー弾頭を使用しており、直接的な衝突によって脅威を無力化する技術で、精度と効果の高さから称賛されています。防衛アナリストによると、発射機の長さは約13メートルで、ミサイルカプセルは高さ7.8メートルに達します。ミサイルは急角度でのコールドローンチシステムにより発射され、発射機の損傷を軽減し、戦闘時の耐久性を高める設計が施されています。

専門家は、HQ-19の公開を中国の軍事的進展と弾道ミサイル防衛能力を示す明確なメッセージと解釈しており、国際的な安全保障の舞台における中国の重要性が高まっていることを強調しています。

動画：X @Nickatgreat1220