Tokidoki_- Bosotto -Russia- -06_-sub-Ar

Yuniyuuchan

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00:00それから趣味はオタク趣味全般。流行りのアニメや漫画ならだいたいわかると思います。以上です。

00:10ありがとう。これでクゼも正式な生徒会のメンバーだ。今日のところは九条姉について仕事をしてくれるか?

00:18はい。

00:19すまんな。ま、元中東部生徒会副会長のお前ならすぐなれると思うが、しばらくは他のメンバーについて仕事を覚えていってくれ。

00:31人手は足りてないんですか?

00:33ああ、正直全く足りてない。

00:36お話中すみません。私は例の展示会に関して美術部との打ち合わせに行こうと思うのですが。

00:44おお、頼んだ。

00:46はい。つきましては、予算の話などもありますので、会計の有沙さんにもご一緒いただきたいのですが。

00:56え?

00:59わかったわ。会長、少し行ってきます。

01:03ああ、よろしくな。

01:08こりゃ、なんかありそうだな。

01:17これは、私から話を切り出すべきよね。

01:22スオさん、少し話せるかしら。

01:26いいですよ。ここでは何ですから、そちらの空き教室をお借りしましょうか。

01:36私、久瀬君と一緒に会長選に立候補することにしたわ。

01:40ええ。

01:41私、久瀬君と一緒に会長選に立候補することにしたわ。

01:45ええ。存じております。

01:47昨日、正近君の口から伺いましたから。

01:51そう。

01:53えっと、それだけでしょうか。

01:56ええ。別に後ろめたいことは何もしていないから、謝るつもりはないわ。

02:01ただ、自分の口ではっきりと言っておきたかっただけ。

02:05そういうことですか。

02:08ええ。何も謝る必要はございませんよ。

02:12全ては正近君が自分で選んだことですから。

02:16そこに私が文句をつけるつもりはありませんし、

02:20有沙さんに不満をぶつけるつもりもありません。

02:25私を選んでもらえなかったことは残念ですけどね。

02:31スオさんは久瀬君のことを…

02:36いいえ、何でもないわ。

02:38愛していますよ。

02:41この世の誰よりも。

02:43だ、誰よりも?

02:45ええ。

02:47お母様よりも、お父様よりも、私は正近君のことを愛しています。

02:56有沙さんはどうですか?

02:59有沙さんは正近君のことをどう思っていらっしゃるのですか?

03:03わ、私…

03:07久瀬君は友達よ。

03:10す、すごく大切な…

03:12好きなんですか?

03:14え?

03:15どうなんですか?好きなんですか?

03:19好きとか、そういうのは…

03:23私は愛していると申し上げたのです。

03:26有沙さんも、はっきりとおっしゃってください。

03:34好き…とかはわからないけど…

03:39久瀬君のことは…

03:42渡さないから!

03:47そうですか。

03:50とりあえず今日のところは、その言葉を聞けただけで良しとしましょうか。

03:56それでは、美術部に向かいましょう。

03:59え、ええ…

04:04ああ、そうそう。

04:06よろしければ、アーレさんとお呼びしてもいいですか?

04:10マーシャ先輩やマサチカ君が呼んでいるのを聞いてて、素敵な呼び方だと思ってたんです。

04:16それは構わないけれど…

04:19私のことはぜひ、ユキとお呼びください。

04:24ユキ…さん…

04:26嬉しいです。

04:29私、なんだかとんでもないことを口走った気が…

04:35マーシャさん、ここなんですけど…

04:38ああ、書き間違えてるわね。

04:40やっぱりそうですか。

04:42こっちで修正しておきますね。

04:44うん、お願い。

04:47いや、この人…

04:49めちゃくちゃ仕事できるな。

04:52で、一方こっちは…

04:55あれ、これさっきどこかで…

04:59ど、どうせ!

05:02ああ、チサキ。

05:04図書室で大幅な本の入れ替えがあるらしいんだが、一手が足りなくてな。

05:09任せて!

05:15すまんな、クゼ。

05:17チサキはいつもあんな感じだ。

05:19あれでも、委員会や部活会との話し合いでは、この上なく役に立つんだ。

05:23いや、まあ、適材適所ってやつですよね。

05:29少し休憩しましょうか。

05:31紅茶入れるわね。

05:33ああ、手伝いますよ。

05:35いいのいいの。

05:38座って待ってて。

05:40私、紅茶入れるの好きだから。

05:43クゼ君、紅茶はミルク派?お砂糖派?

05:46あ、ジャムもあるわよ。

05:48ジャムって、もしかしてロシアンティーですか?

05:52それじゃあ、せっかくなんで、ジャムで。

05:54はーい。

05:56あ、会長はプロテインでいい?

05:59何も良くないが?

06:01フフッ、マンシャさんって、そういう冗談も言うんですね。

06:05フフー。

06:06あ、て、あれ?

06:08ロシアでは紅茶って、冬の飲み物じゃなかったですっけ?

06:12うーん、家によるんじゃないかしら。

06:15少なくともうちは、夏でも紅茶を飲んでたわよ。

06:21まあ、お母さんが紅茶好きだったっていうのもあるけど。

06:25お母さんは日本人なんですもんね。

06:28クゼ君はロシアのことに詳しいの?

06:31ああ、そういうわけでも、

06:33ただ、祖父の付き合いで、ロシアの映画を見たことがあるくらいで。

06:37うーん、そうなの。

06:39まあ、それはあくまできっかけで。

06:42実際はあの子と話すために、一生懸命勉強したんだけど。

06:49はーい、お待ちどうさま。

06:52ああ、ありがとう。

06:54おいしい!

06:56そう?ありがとう。

07:00ああ、そういえば、

07:03あの母親も紅茶が好きだった。

07:14あなたは?

07:16あなたは?

07:18あなたは?

07:20あなたは?

07:23うん。

07:25ジャムって紅茶に入れるわけじゃないんですね。

07:29それは人によるわよ。

07:31ええ?

07:38あんま。

07:40ただいま戻りました。

07:42戻りました。

07:44おかえり。

07:46二人も紅茶飲む?

07:48あ、いただきます。

07:50飲む。

07:51はーい。ちょっと待っててね。

08:01何?

08:02いや、なんか近くない?

08:04ロシアでは若い女性が角の席に座るのは縁起が悪いのよ。

08:09そうなの?

08:10そうよ。

08:11いや、にしたって近い!

08:14あ。

08:19え、修羅場?

08:21修羅場なの?

08:23あの、マーシャさん。

08:25アーリアのお話、そういうジンクスみたいなのがあるんですか?

08:29あるわよ。

08:30正確には婚期が遅れるって言われてるわね。

08:34アーリアちゃん、もしかして結婚したい相手が見つかったのかしら?

08:38そんなわけないでしょ。ただの気分よ。

08:41えー?ほんとに?

08:43しつこい。

08:46そうも一生おらぬ。

08:49そうだね。まだ15歳だもんね。

08:52なんか言い方気になるけど。

08:54って、お前、姉がおってもやるんかい!

08:57はーい、アーリアちゃん。

08:59お先にこれをどうぞ。

09:06ん?何を?

09:08いや、別に。

09:10よし、今日はここまでにしておくか。

09:13俺たち2年は少し先生と話があるから、1年は先に帰っていいぞ。

09:18お疲れ様。

09:20お疲れ様でした。

09:27設定なんかやったよな、ユキのやつ。

09:33ああ、アーリア。

09:34ん、何?

09:36よかったら、ちょっと寄って行かないか。

09:38え?何で?

09:41いや、今後一緒に会長選を目指す上で、色々と話しておきたいなって。

09:47ああ、まあいいわよ。

09:50じゃあ、寄ってくか。

09:53エトニス・フィダーニエット?

09:56あなたはそういうつもりだったんですか!?アーリアさん!

10:05何?

10:06いや、別に。

10:08ちょっと疲れてるのよ。甘いもの食べないと頭が回らないでしょ?

10:13ああ、そう。

10:15えっと、ユキとなんかあった?

10:20別に。

10:21ユキ!お前何をした!?

10:26あなたって、ユキさんと付き合ってるの?

10:29なわけない。

10:31違うの?

10:33違う。断じて違う。

10:35でも、ユキさんは?

10:39この際だから言っておくが、あいつは見た目通りの淑女なんかじゃない。

10:44お前のことをからかって、動揺させて楽しんでるんだよ。

10:49さて、じゃあ会長選の話だが、最初に言っておく。

10:54このままではユキに勝つのは無理だ。

10:57ずいぶんはっきり言い切るのね。

11:00事実だからな。

11:02それくらいユキは次期会長としての地位を確立している。

11:06そもそも例年なら、生徒会に会長副会長を目指すペアが3組はいるはずだ。

11:12事実、中等部1年の最初は、俺とユキ含めて6組、計12人のメンバーがいた。

11:19そんなに?

11:21もっとも、選挙戦前の学生議会で半数が脱落したけどな。

11:26学生議会って?

11:28生徒同士のディベート大会みたいなものだ。

11:31例えば、昨日のサッカー部と野球部との話し合いとかも、どうしてもまとまらなければ、学生議会で討論して決着することになっただろうな。

11:41時々行動で何かやってるのは知ってたけど、そういうことだったのね。

11:47それで、学生議会で半数が脱落ってどういうこと?

11:52選挙戦の候補者同士が開く場合、実質的に予備選挙になる。

11:57そこで意見を戦わせて勝敗がつく以上、多くの生徒はそこで格付けがなされたと受け取るからだ。

12:05そういうこと?

12:07だいたいそうやって潰しあって、最終的に3組ぐらいに絞られるのが通例らしい。

12:13ま、会長選に挑む生徒が全員生徒会に入るわけじゃないが、それでも今年は明らかに異常だ。

12:21みんな諦めてるんだよ。ユキ相手じゃ勝てないってな。

12:27なによ、澄ました顔しちゃって。

12:30何なの?女の子とファミレスなんて慣れてるって言うの?

12:36この学園で生徒会長になることのメリットは言うまでもないよな。

12:40実際、生徒会長という肩書きが持つ価値が高すぎて、数年前から退去戦を続けて、

12:46飲みにくいと思ったら、私、いつのまに?

12:48汚い手段を使ったって話も聞いたりするからな。

12:52まあそのおかげで、今ではクリーンな選挙ができるようになったらしいけどな。

13:00アリア、聞いてるか?

13:01聞いてるわ。ちょっとパフェに気を取られただけ。

13:05はあ、まあ確かに美味しそうだけど。

13:08なによなによ。もとはといえば、あなたがそんな態度だから、私も調子が狂うんじゃない。

13:16そうよ。意識してないなら、意識させればいいのよ。

13:22ねえ、一口食べる?

13:24え、いや。

13:26美味しそうだって言ったじゃない。別に遠慮しなくていいわよ。

13:31はい、どうぞ。

13:33いや、普通に新しいスプーンもらうけど。

13:36わざわざ店員さん呼ぶのも悪いでしょ。洗い物も増えるし。

13:40でも。

13:42ほら、早く。これくらいロシアじゃ普通よ。

13:46え、まじで。

13:48あ、普通に嘘だわ、これ。

13:50ほら、ああうん。

13:52ついにその一言を!

14:05甘いな。

14:06そう。

14:08甘いな

14:10さあ

14:18あれは谷山?

14:22それでユキさんにはどうすれば勝てるの?

14:26正面からガチンコ勝負しても勝ち目はない

14:29ユキとは違う方向性でアピールするんだ

14:32具体的には?

14:34例えば今の健崎会長

14:37去年の選挙戦には元中東部生徒会長がいたんだ

14:41にも関わらず当選したのは健崎会長だった

14:45健崎会長は中東部では生徒会役員じゃなかったのよね

14:50ああ

14:51なのに当選したのは秘策があったからだ

14:54秘策?

14:56当時の新聞部員が劣等生だった健崎会長が選挙戦に挑むっていうのを面白がって取材したんだ

15:04最初は新聞部員も半分冷やかしだったんだろうけどな

15:08会を追うごとに目に見えて外見は変わるし成績は上がるしで

15:13リアルサクセスストーリーみたいな感じになってみんなが応援し始めた

15:18そして最終的には当選まで行ったんだ

15:23つまり応援されるストーリー作り?

15:26苦労や努力している様子を周りの生徒に見せるってこと?

15:31さすがに理解が早いな

15:34で、そのスプーンどうするの?

15:38どうしようこのスプーン

15:41うーん

15:48あ、その何か頼んでいいか?

15:51え、別にいいけど

15:56お待たせしました

15:58あと替えのスプーンですね

16:01ではごゆっくりどうぞ

16:04別に良かったのに

16:06俺が恥ずかしいんだよ

16:08これくらいで動揺するなんてクゼ君は意外とうぶなのね

16:13てっきり女の子慣れしてると思ったのに

16:16むしろこんなことを平然とやってしまうことの方が信じられないんですがね

16:21ロシアでは間接キスが横行してるのかな?

16:27ありがとう

16:30ほら早く食べちゃえよ溶けるぞ

16:33そうね

16:35それで健崎会長のような応援されるストーリーって具体的には?

16:41うーんそうだな

16:43やっぱり努力している姿を見せないとな

16:46まずは一学期の修行式で

16:49もしかして生徒会役員挨拶?

16:52ああ事実上全校生徒の前でを行う最初の初心表明演説だ

16:57どれだけ重要かは言うまでもないよな

17:01どういった挨拶をすればいいのかしら

17:04好きに話せばいいさ

17:06自分の言葉で語った方が聞いてる側にも伝わる

17:10何よ具体的なアドバイスはなし?

17:14下手なことしないでも

17:16お前はそのままで十分応援したくなる人間だよ

17:20あっそう

17:23さしどいめんな

17:25バフバリミには一緒

17:27そのあたりがだよ

17:29ちくしょう

17:35ファミレスにしてはなかなか攻めてるな

17:38美味しいの?

17:39うんまあまあ

17:41食べてみる?

17:42いやこれアーレが食べられる辛さじゃないよな

17:47辛さ…

17:49でもやめるって言ったら

17:51私が辛いものが好きじゃないってバレちゃうし

17:55それじゃあ一口だけ

17:57ああうん

18:07ゲッヘッヘーやっちまえよ兄貴

18:10アーレさんの涙目正直ドクドクするよな

18:14ダメよアーレちゃんにそんなことしちゃめんよ

18:18邪魔だー

18:25許してアーレ

18:27はいじゃあ一番美味しいところ

18:30ありがと

18:44ん?

18:49ありゃ

18:57大丈夫か?

18:59何が?

19:00別に平気よ

19:01ならいいけど

19:05そういえばユキさんはどうするのかしら

19:08え?

19:09ほらクゼ君が私と立候補することになった以上

19:13ユキさんにも新しいパ…副会長候補が必要じゃない?

19:18まああいつ自身の人気が凄まじいから

19:22誰が相手でも別にいい気はするけど

19:25普通に考えれば元生徒会メンバーだよな

19:30そうだな谷山とか連れてこられるとかなり厄介だな

19:35谷山?誰?

19:37谷山さやか中等部の頃に最後までユキと生徒会長の座を争ったやつだよ

19:43知らない?

19:44知らないわ

19:46会長になることを諦めたのかあいつ

19:52クゼ君?

19:54ああまあユキが誰と組むのか近いうちに分かるだろ

20:01では皆様紹介させていただきます

20:04あやの

20:10クゼ君?

20:13皆様初めまして

20:15私1年C組の清島彩乃と申します

20:19この度生徒会職務として皆様と共に働かせていただくことになりました

20:25どうぞよろしくお願いします

20:28マサチカ様同じ職務としてよろしくお願いいたします

20:33あやの

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