20230606「川上未映子×先崎彰容。小説『黄色い家』が描く“社会の闇”を考える」深層NEWS

深層ＮＥＷＳ
2023年06月06日
#2414
「川上未映子×先崎彰容。小説『黄色い家』が描く“社会の闇”を考える」

９０年代の東京を舞台に少女が犯罪に手を染めていく姿を描いた川上未映子さんの新刊小説『黄色い家』。金、家、犯罪、３つのテーマで描かれた、今の時代に繋がる“社会の闇”を考えました。

【ゲスト】
川上未映子（作家）
先崎彰容（日本大学教授）
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作家・川上未映子さん「必死に生きる人書くと、社会問題につながる」

　同作は、１９９０年代の東京を舞台に、犯罪に手を染めていく少女を描く。社会から疎外された人々に光を当てた主題について、川上さんは「小説は社会学と違うが、必死に生きる人の姿を書いていくと、結果的に社会問題につながることが多い」と説明。さらに、「『家』というのは希望の発信地でもあるが、諸悪の根源でもある。いろいろな角度から書いてみたい題材だった」と明かした。