映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』

  • 4 年前
映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』特報
恋に恋する少女と、恋に戸惑う少年が、ドキドキ、ジタバタ駆け巡る!時代を越えて若者たちに大きな影響を与える岡崎京子原作のラブストーリー『ジオラマボーイ・パノラマガール』。瀬田なつき監督待望の新作公開決定!

1980~90年代に若者たちのリアルな恋や友情を描くマンガを数多く生み出し、今も尚、熱狂的なファンを持つ漫画家・岡崎京子が1989年に刊行した同名作品を原作にした、映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』が2020年秋・新宿ピカデリー他にて全国公開となる。

脚本・監督をつとめたのは、映画『PARKSパークス』(2017)、ドラマ「東京アリス」(2017)、「セトウツミ」(2017)、「声ガール」(2018)や、多くのCM・MVを手がける瀬田なつき。『PARKSパークス』以来約3年ぶりとなる、待望の新作長編映画を作り上げた。

自分が何者なのか何が欲しいのかもよくわからない十代の女の子が、同じようにまだ何者でもない男の子に出会い、じたばたしながら思いをとげる姿を、岡崎京子がキュートに描いたラブストーリー「ジオラマボーイ・パノラマガール」は、バブル崩壊を目前にした<平成>元年=1989年4月にマガジンハウスより刊行された。時を経て<令和>となり、スクラップ&ビルドを繰り返す東京や、未来の見えない不安の中でも今日を生きる若者たちの様子は、まさに原作「ジオラマボーイ・パノラマガール」で描かれた世界をリブートしているよう。近未来的な風景と昭和の匂いが残る風景の落差が、かつて夢見られたはずの未来と、もう戻ることのできない過去の姿と重なって、そこで生きる人々の「現在」を照らし出す、そんな街を舞台に、瀬田なつき監督は岡崎京子の色褪せることないリアルな物語をファンタジックでポップな世界観で映画化した。原作のセリフが、まるで今書かれたかのように生き生きと響く、岡崎京子と瀬田なつきの組み合わせだからこそ描けた、リアリティーとファンタジーが共存する軽やかな作品になっている。

この度の映画公開決定にあわせて特報映像が解禁となった。

岡崎京子と同じく、90年代のカルチャーシーンに大きな影響を与え、昨今の再ブームから今や世界的に話題となっている”渋谷系”を代表するミュージシャン・小沢健二。彼の名曲「ラブリー」を歌う女の子たちの声にあわせて、主人公の渋谷ハルコと神奈川ケンイチらしき姿が映し出される。キュートで軽やかなラブソングと共に東京の街を駆け巡る2人の姿は、今この瞬間に恋をしている若者たちだけではなく、誰しもが経験した”あの頃”のときめきを思い起こすような映像となっている。そしてまだ顔を見せない主人公、ハルコとケンイチを演じるキャストは誰なのか…。
2020年秋公開

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