訪問介護先で日用品を盗んだ罪に問われた介護士の女。裁判では、盗みを繰り返していた実態やその背景が語られました。
東京・目黒区の団地の一室。料理をしているのは、55歳の介護士の女です。女は重度身体障害者の男性(57)の訪問介護をしていました。すると、女は洗剤一袋を自分のバッグに詰め込みました。その後、この女は窃盗の罪で在宅起訴されました。
東京簡裁での裁判で被告となった介護士の女(55)はおよそ半年にわたって男性の家で日用品や食料を繰り返し盗んでいたほか、ほかの利用者の家でも盗みを行っていたと明かしました。
被告の介護士(今月2日被告人質問)
「日頃のストレスがたまっていた。罪悪感はあるが、盗むと爽快感があって気持ちが楽になった」
私たちの取材に、女は「長時間労働が“ストレス”になっていた」と話しました。これは、女の去年7月の勤務表です。休みは日はほとんどなく、朝の8時半から次の日の9時まで働いている日もありました。
被告の介護士(取材に対しメールで)
「休みは基本的には日曜日でしたが、最後は夜勤明けにあたりなくなりました」「月に300時間以上はやっていたような」
専門家は、こうした事件の背景には、介護する人の厳しい待遇や労働環境があると指摘します。
和泉短期大学 鈴木敏彦教授
「課題を抱えながらも、しっかり頑張って支援している健全な支援者(介護者)が大多数です」
「バーンアウトで燃え尽きてしまうとか、鬱状態になって心を病んでしまう方もいるのも事実で、本来であれば事業者がしっかりと対応しないといけない」
厚労省のまとめによると、福祉施設などの従事者による障害者への虐待などトラブルの件数は年々増加しています。「休みが取れず、ストレスがたまって盗みを始めてしまった」と述べた被告の介護士。きょうの判決で、東京簡裁は「被告を信用し、家に入れた被害者の信頼を裏切るもので、犯行態様が悪質」だとして、介護士の女に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
判決後、私たちの取材に「被害者に迷惑を掛けてしまった」「申し訳ない」と謝罪した介護士。現在も別の事業所で訪問介護を続けています。
東京・目黒区の団地の一室。料理をしているのは、55歳の介護士の女です。女は重度身体障害者の男性(57)の訪問介護をしていました。すると、女は洗剤一袋を自分のバッグに詰め込みました。その後、この女は窃盗の罪で在宅起訴されました。
東京簡裁での裁判で被告となった介護士の女(55)はおよそ半年にわたって男性の家で日用品や食料を繰り返し盗んでいたほか、ほかの利用者の家でも盗みを行っていたと明かしました。
被告の介護士(今月2日被告人質問)
「日頃のストレスがたまっていた。罪悪感はあるが、盗むと爽快感があって気持ちが楽になった」
私たちの取材に、女は「長時間労働が“ストレス”になっていた」と話しました。これは、女の去年7月の勤務表です。休みは日はほとんどなく、朝の8時半から次の日の9時まで働いている日もありました。
被告の介護士(取材に対しメールで)
「休みは基本的には日曜日でしたが、最後は夜勤明けにあたりなくなりました」「月に300時間以上はやっていたような」
専門家は、こうした事件の背景には、介護する人の厳しい待遇や労働環境があると指摘します。
和泉短期大学 鈴木敏彦教授
「課題を抱えながらも、しっかり頑張って支援している健全な支援者(介護者)が大多数です」
「バーンアウトで燃え尽きてしまうとか、鬱状態になって心を病んでしまう方もいるのも事実で、本来であれば事業者がしっかりと対応しないといけない」
厚労省のまとめによると、福祉施設などの従事者による障害者への虐待などトラブルの件数は年々増加しています。「休みが取れず、ストレスがたまって盗みを始めてしまった」と述べた被告の介護士。きょうの判決で、東京簡裁は「被告を信用し、家に入れた被害者の信頼を裏切るもので、犯行態様が悪質」だとして、介護士の女に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
判決後、私たちの取材に「被害者に迷惑を掛けてしまった」「申し訳ない」と謝罪した介護士。現在も別の事業所で訪問介護を続けています。
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