映画『シチリアーノ 裏切りの美学』

  • 4 年前
映画『シチリアーノ 裏切りの美学』予告編
巨匠マルコ・ベロッキオ 81 歳の最高傑作『シチリアーノ 裏切りの美学』。スタイリッシュに描かれる男の“矜持”と“美学”!!

2019カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、イタリアのアカデミー賞と呼ばれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で作品・監督・脚本・主演男優・助演男優・編集の最多6部門で受賞をはたした、巨匠マルコ・ベロッキオ最新作にして最高傑作『シチリアーノ 裏切りの美学』が、2020年8月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマ他にて全国公開。

マフィアの全面戦争が激化していた1980年代初頭のイタリア・シチリア。報復が無限につづく抗争が繰り広げられるなか、逃亡先のブラジルで逮捕されイタリアに引き渡されたパレルモ派の大物ブシェッタは、マフィア撲滅に闘志を燃やすファルコーネ判事と出会い、これ
まで固く口を閉ざしていた組織の罪を次々と告白する。犯罪組織「コーザ・ノストラ」に忠誠を誓った彼は、なぜ“血の掟”を破り、政府に寝返ったのか?国家を揺るがす大騒動となったイタリアマフィア史上最大のミステリーを、イタリア映画界最後の巨匠マルコ・ベロッキオが完全映画化。このたび公開された予告編は、ファルコーネ判事の「マフィアに入ったのは?」という質問に、「マフィアは存在しない。名誉ある男たちは“コーザ・ノストラ”と呼ぶ」と答えるシーンで始まる。ブシェッタの告白によって457人が起訴され、360人が有罪となったという歴史的大裁判のシーンの迫力は圧巻だ。

巨匠ベロッキオならではの映像の美しさ、スタイリッシュさは言うまでもなく、かつての仲間たちに「裏切り者」と罵られながらも罪を告白したブシェッタが貫いた“美学”、そして“コーザ・ノストラとしての矜持”が垣間見える予告編となっている。
2020年8月28日公開

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