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映画『れいこいるか』予告編
阪神・淡路大震災で娘を亡くした夫婦の葛藤と絆を描き、第15回大阪アジアン映画祭で高評価を得た、いまおかしんじ監督作『れいこいるか』が2020年8月8日より新宿・K’sシネマ、大阪・シネヌーヴォ、神戸・元町映画館で同時公開することが決定。

本作は、阪神・淡路大震災で一人娘を亡くした夫婦の23年間をテーマにしたフィクション・ドラマ。

『つぐない』『あなたを待っています』のいまおかしんじ監督が震災直後から原案を温め、震災後25年の節目を前に作品化。震災での娘の死を機に関係が悪化し、離婚した夫婦の絆の回復を、長田や三宮など神戸の街並みを舞台に描きだす。監督が「今やるなら、これまでの月日を描こう」と心に決め、2017年1月から撮影を始めた本作は、神戸の下町の風情が残る長田区の路地裏や酒店などを、いまおか監督自らが街を歩き回って探し出し、等身大の神戸を象徴する「震災前から残る風景」がロケ地に選ばれている。

関西演劇界で活躍する武田暁が映画初主演。夫役を北野武「HANA-BI」(98)、阪本順治「顔」(00)、中島哲也「下妻物語」(04)、園子温「恋の罪」(11)、瀬々敬久「64—ロクヨン」(16)と数々の個性派監督の映画出演する河屋秀俊が演じ、現在進行形の悲しみを背負う2人を描き出すことに成功した。いまおか監督は本作の公開に向けて「震災という大きな歴史の陰に隠れがちな、人びとの悲しみと喜びに思いをはせてほしい」と語っている。
2020年8月8日公開

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