• 5 年前
映画 『IT/イット THE END』、『シャイニング』へのオマージュシーン!
11月1日より公開中の『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が、前作超えのペースで、11月24日にも興行収入15億円突破見込みとなっている。これを記念し映画本編より『シャイニング』(80年)へのオマージュシーンが解禁となった。

本作には、多くのカメオ出演や名作へのオマージュ、隠れミッキーならぬ<隠れペニーワイズ>など、何度見ても楽しめる仕掛けが盛りだくさん。多くのリピーターも劇場に来場している。そうした中、この度、解禁となったのが、本作と同じスティーヴン・キング原作を映画化したホラー映画の金字塔『シャイニング』へのオマージュシーンだ。

“それ”の策略によってトイレに押し込められたベバリー。そのトイレのドアを突き破ろうと27年前にベバリーを怯えさせたキャラクターたちが次々と顔を覗かせるのだが、その中の1人、いじめっ子のリーダー・ヘンリーがなんと!「Here’s Johnny(お客様だよ!)」というセリフを言うのだ。

実はこのシーンは、雪に閉ざされたホテルに巣くう禍々しい力が引き起こす狂気と惨劇を描いた『シャイニング』へのオマージュシーン。少年ダニーの父親ジャックが母親ウェンディを追い込み、バスルームのドアを斧で突き破って顔を出す鬼気迫るシーンは、映画史に残る名シーンとして知られている。11月29日公開の『ドクター・スリープ』では、40年前の惨劇を生き延びた少年ダニーが、呪われたホテルに再び戻り、新たな恐怖が描かれており、ジャックが顔を出したあの扉も登場するので、本作とあわせて要チェックだ。

ほかにもオマージュは、『エルム街の悪夢』『遊星からの物体X』など数え上げるときりがない。また前作では、ベンの傷を治療しているシーンにペニーワイズの絵が一瞬映り込んだり、リッチーが迷い込むピエロ人形の間に90年テレビ版のペニーワイズが隠れているなど、隠れミッキーならぬ<隠れペニーワイズ>が確認されている。『IT/イット THE END』での<隠れペニーワイズ>は、スタンリーのお風呂のシーンにペニーワイズを連想させるあるパターンが隠されており、ペニーワイズに甘い言葉を囁かれてしまう少女ヴィッキーがホタルを追いかけるシーンも注目ポイント。「人の目はホタルの光を反射的に追う習性上、闇の中は見えないはずだけど、闇の中をよく見ると、ペニーワイズの姿がそのずっと前に見えるはず。彼はそこに隠れているんだ」とのコメントをアンディ・ムスキエティ監督は寄せている。

“ホラー版『スタンド・バイ・ミー』”と称された前作『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は、誰もが共感できる幼少時代の冒険譚が大勢の心を鷲づかみし、世界興収7億ドルを超え、日本でも興収22億円突破の大ヒットを記録。完結編となる本作は、前作のラストで固く誓った<約束>をはたすため、27年ぶりに集う落ちこぼれの子どもたち7人=ルーザーズ・クラブの仲間たちの絆とエモーショナルなドラマで、過去と現在が交錯しながら予測不能のストーリーが描かれている。

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