男子バレー 日本 VS ポーランド ストレート負けを喫する 石川祐希が試合について語った

  • 8 年前
4年に1度の大勝負となる五輪予選にもかかわらず、日本の采配は拙かった。リオデジャネイロ五輪の出場権を争うバレーボール男子の世界最終予選兼アジア大陸予選第3日の31日、2大会ぶりの五輪出場を目指す日本は、2014年世界選手権優勝のポーランドと対戦した。後がない第3セットの23−24の場面が象徴だ。ポーランドのレフトスパイクに対し、日本のブロック陣には交代ミスでミドルブロッカーがいない。簡単にブロックの上を抜かれてマッチポイントを失った。

 交代は1セット6回までだ。第3セット終盤、ミドルブロッカーの出来田(堺)のサーブの場面、控えに回ったセッター深津(パナソニック)を起用。サーブ後に出来田を再びコートに戻さないといけないが、それが最後の6回目だった。

 ある選手は「(深津のピンチサーブは)いつもと違うパターン。バタバタした」とつぶやく。混乱からポジション違反による失点も出た。南部監督は「交代のカウントミスでした」と反省した。

 第2セット中盤もサーブで狙われた石川(中大)がレシーブの調子を崩して9連続失点。結果論だが、2枚替えをして1回で切り抜けたことを考えれば策が遅かった。

 1、2戦目はミスの目立った石川のジャンプサーブに復調の気配が見られるなど明るい兆しもある。五輪切符獲得を大きく左右する6月1、2日のイラン、オーストラリアとの連戦でベンチワークの失敗は許されない。【小林悠太】

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