• 8 年前
女子バレーボールのオリンピック世界最終予選で、日本はタイに3対2で逆転勝ちしました。

 バレーボール・オリンピック世界最終予選。リオへとつながる大一番を迎えたタイとの一戦。前の試合で右手小指を負傷したキャプテン・木村選手はベンチスタート。大黒柱を欠いたチームは序盤からミスを連発しリズムに乗れず、第1セットを落としてしまいます。

 第2セット、日本は木村選手と迫田選手、山口選手のロンドンオリンピックメンバーを投入。その迫田選手が流れを引き寄せます。

 強烈なスパイクを次々に決め、日本、このセットを奪い返します。続く第3セットを落とし、あとがなくなった日本ですが、第4セットはキャプテンの木村選手が活躍。痛みをこらえ戦う大黒柱がフルセットへと持ち込みます。

 険しい道のりが続く世界最終予選。最終セットは15点マッチ。タイの勢いに押され、一時は6点のリードを奪われますが、ここから日本が驚異の粘りを見せます。

 この直後、相手監督が審判への抗議でレッドカード。これで日本に1点が加わります。

 日本が13対12とリードを奪ったところで、相手監督が今度は遅延行為でレッドカード。3時間を超える激闘で奇跡の逆転勝利を収めた日本。4位をキープし、リオへ一歩前進です。

 「絶対ここで終わらせないという気持ちで、最後みんなで戦いました。皆さんの声援に後押しされて、今日の1勝だったと思います」(キャプテン 木村沙織 選手)

 「(Q.ちょっと目が赤くなってますが)最後のボールは、会場の全員の気持ちが詰まったボールだと、打つ前から思っていた。とにかく絶対に決めよう(と思っていた)。(Q.見事決まって)良かったです」(チーム最多24得点、迫田さおり選手)

 「長年、何十年バレーボールしてますけど、信じられないですね。この勢いでドミニカ共和国に集中したい」(眞鍋正義 監督)

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