原発は人類の負の遺産〜志賀原発差し止め訴訟原告 堂下健一さんに聞く

  • 13 年前
志賀町町議会で原発を監視しているのが無所属の町議堂下健一さん。同地の出身ながら何年も水俣に住み、ふるさとに帰って能登原発差し止め訴訟の原告団団長を務める。

金沢地裁では井戸謙一裁判長が「原発は人類の負の遺産」という判断を示した。「可能性として、外部電源の喪失。非常用電源の喪失。さまざまな故障が同時に。多重防護が有効に機能するとは考えられない」という判決文は、まさに福島原発の事故を予測したようである。
とくに2号機は改良型沸騰水型軽水炉というタイプで、コストは安いが事故が非常に多いという。志賀原発の近くには邑知潟断層帯が走っており、地震との関係では大変危険な原発といえる。

堂下さんは2007年の前回は573票で落選したが、3・11以降の4月25日に行われた町議選で1128票でトップ当選。
農作業に忙しいと言う堂下さんに無理を言って、志賀原発の見える岡の上で短いインタビューを試みた。風がびゅーびゅー吹き、初対面とあっておたがい堅くなってしまった。でも堂下さんも井戸元裁判長も私も1954年生まれなのがちょっと嬉しい。
(森まゆみ)

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