• 14 年前
NHKニュース 2010年12月17日

生駒市の市議会議員の報酬や定数をめぐる問題で、市議会は、17日の企画総務委員会で、市民グループから直接請求をされていた議員報酬と議員定数を削減する条例改正の議案について全員の反対で否決する一方、議員から出された報酬を12%あまり削減する修正案については可決しました。
生駒市の12月定例市議会には、市民グループがおよそ6800人分の署名をもとに、議員報酬を月額で30%、定数を現在の24人から18人に減らすように条例を改正することを求めて直接請求した議案と、報酬審議会の答申をもとに市が議員報酬だけについて、12%削減する議案の2つが出されていました。
17日の市議会の委員会で、参考人として出席した市民グループの代表が「市議会は本来の仕事である議員提案をしていない」と述べたあと、議員からも報酬を15%引き下げる案と12点3%引き下げる案の2つの修正案が提出され、4つの案について審議がおこなわれました。
議員からは、「議員の数が減ると行政を監視する機能が低下する」とか、「議員報酬を下げても市民生活がよくなるわけではない」といった意見が出されました。
採決の結果、市民から請求された議案は議員全員の反対で否決され、議員から提案された議員報酬を12点3%引き下げる案が可決されました。
本会議でも同様の結果になる見通しで、市民グループは、「報酬削減は一歩前進したと思うが、議会は7000人近い市民の署名の意味をもっと考えるべきだ」と話しました。

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