• 先月
中国の防衛産業にとって最も重要なイベントの一つである珠海エアショーで、中国北方工業公司(Norinco)製の主力戦車VT4が機械的な故障を起こし、動けなくなるという出来事が発生しました。

この事故は、戦車の先進的な性能をアピールするためのデモンストレーション中に発生しましたが、その結果、信頼性に関する問題が浮き彫りになりました。

報道によると、主に輸出市場を対象に設計されたこの戦車は、デモンストレーションを最後まで完了する前に故障し、その後のショーが終了するまでその場に停止したままだったとされています。この出来事は、パキスタン、タイ、ナイジェリアなどの国がすでに導入しているVT4に対する期待にとって大きな打撃となり、潜在的な購入者や現オペレーターにとっても、実戦での性能に関する懸念を引き起こす可能性があります。

今回の事故は、2016年に発生した類似の出来事を思い起こさせます。当時、中国製戦車Type-96Bがロシアのアラビノ演習場で行われた「戦車バイアスロン」競技中に機械的な故障を起こしました。この競技は、ロシア軍が主催する機械化軍事スポーツイベントであり、中国製軍事装備の信頼性における脆弱性が浮き彫りになりました。

VT4は、先進的な火器管制システムと現代的な戦闘能力を備えた第3世代の戦車として宣伝されており、中国の防衛産業の目玉の一つです。しかし、珠海エアショーでの故障は、中国の一部の軍事輸出品の品質に疑問を投げかけており、世界の武器市場での存在感を拡大しようとする中国にとって課題を示しています。

出典: defence-blog, X @new27brigade






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