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00:00全国各地のふるさとで成長過程にある企業を見つけ出し頑張っている皆さんを応援します。ふるさとの未来。
00:30初めて見よう。どこまで行けるだろう。
00:37空回りそのままにしたっていい。私の全て。
00:45皆さんは東京ガールズコレクションというファッションイベントはご存知ですか。きっと一度は聞いたことがありますよね。
01:042005年、日本のガールズカルチャーを世界へというテーマを掲げて始まったのが東京ガールズコレクション、通称TGC。
01:16以降、今すぐ着たいリアルな服を紹介する、史上最大級のファッションフェスタとして年に2回開催。今や10代や20代の若い女性に絶大な人気を誇っています。
01:33TGCはこれまで敷居の高いイメージがあったファッションショーの概念を覆しただけでなく、流行に敏感で等身大のオシャレを楽しみたいという現代の若い女性の心をとらえ、次の流行の発信地となっているのです。
01:52さらにTGCはファッションだけのイベントには留まりません。音楽やカルチャーなど様々な要素が詰まった一大エンターテインメント。若い世代にとっては憧れの場所にもなっているのです。
02:11東京ガールズコレクションは都心だけに留まることなく、全国へ向けた活動も行っています。
02:192018年に起きた熊本地震からの復興と街の活性化を願って開催されたTGC熊本2019に代表されるように、地方都市での開催も積極的に行っているだけでなく、
02:35ニューヨークの国連本部でファッションイベントを開催するなど、TGCブランドは世界に向けた発信も身を結んでいるのです。
02:46これほどまでに影響力を得た東京ガールズコレクションを企画・製作しているのが、今夜ご紹介する株式会社WTokyo。
02:58今夜は東京ガールズコレクションの誕生エピソードはもちろん、現在の人気を得るまでの仕掛けから、意外な取り組みまでを紹介します。
03:08今晩は、今夜もふるさとの未来始まりました。
03:14今夜も、日本橋株とワン3階にありますブックランジカブルからお届けしていきます。
03:19さて今夜はですね、VTRにもありましたように、東京ガールズコレクションを企画・製作している株式会社WTokyoをご紹介していきますけれども、まずはこの東京ガールズコレクション。
03:30もちろん。もちろんです。もう憧れの場所っていう感じが。出たことはない。出たことがないです。
03:36毎月ファッションダッションいくつも買っていて、その憧れのモデルさんに会える場っていうイメージがあって、いつか行ってみたいなって思ってました。
03:48本当にキラキラした世界はもちろん情報として知ってましたけど、確かにそれを製作なさっている人の声っていうのは聞いたことがなかったから、とても貴重な会になるかもしれないですね。
03:58じゃあまずはですね、東京ガールズコレクションがどのようにして始まっていたのか、そしてその狙いはどこにあったのか見ていきたいと思います。
04:08初開催となった2005年以来、毎年2回開催されている日本最大級のファッションイベント、東京ガールズコレクション、通称TGC。
04:21この大掛かりなプロジェクトはどのようにして生まれたのでしょうか。
04:28プロジェクト立ち上げ時から参画しているという、株式会社ダブル東京、代表取締役村上範さんに伺いました。
04:39ダブル東京なんですけれども、東京ガールズコレクションのブランドを開発して、それを運用するために必要な人材というのが集まった組織となっておりまして、
04:53いくつかの組織というのが合体して、それを最適化したような会社となっております。
05:01当時は109とかを代表するようなところに結構女子高生とかが集まっていて、ルーズソックスだったりとか、彼女たちからいろんなブームが起きていく時代でして、
05:17例えば女性誌なんかだけでも30誌ぐらいあったかな。
05:23そういったものが非常にただ滑挙で、非常に大きなカオティックなムーブメントとなっていましたので、世界に類を見ない、唯一無二のカルチャーだと思っていましたので、
05:35まさにそういったガールズカルチャーを束ねて、そういったものをプラットフォーム化して世界にプレゼンテーションできる良い機会だなというふうに考えていました。
05:462000年前後に東京・渋谷を中心に若者が生み出したブームは多岐にわたっており、社会現象と言われるほどのムーブメントが起きていたにもかかわらず、それらをまとめるプラットフォーム的存在がありませんでした。
06:06そこに着目し誕生したのが東京ガールズコレクションだったのです。
06:10当時、世界四大コレクションをはじめとするファッションショーといえば、新作発表会の意味合いが強く、ショーを見られるのはごく一部の関係者や報道陣のみ。
06:25それに対し東京ガールズコレクションは、その時代を象徴する著名なモデルやタレントたちがランウェイを楽しそうに歩き、それを間近で見られるという画期的なフォーマットを生み出しました。
06:41これにより、これまで敷居の高かったファッションショーを一般の人たちの手の届くところに引き寄せることになったのです。
06:49そして、点在していた日本のガールズカルチャーは、このステージに集約されることとなり、披露されるファッションもオンシーズンの新作が中心となっているため、もはやファッションショーを超え、販売促進につながる消費者参加型の巨大なエンターテインメントへと成長しているのです。
07:20私たちがファッションショーをエンターテインメント化して、アリーナクラスの興業を始めた。
07:28私たちはそういった新しい発明だと思っていて、それが東京ガールズコレクションができた一番最初なんです。
07:37当然リスクという意味では不安要素はあるんですけど、最大の規模でやるからこそそのリスクをもってプラットフォーマーとして全てのステークホルダーに対してお声掛けしやすいというのもありましたし、
07:53マーケットの中でナンバーワンを取るという意味でも最大規模というのにこだわって開催しておりました。
08:00こうして始まった東京ガールズコレクションも今年39回目を迎えました。
08:09各方面に引っ張りだこの中城あやみさんやぬくみめるさんらをはじめ、今をときめく人気モデルやタレントが登場するのはもちろん。
08:29K-POPアイドルアイブラのアーティストライブ。
08:39さらには人気ユーチューバーやインフルエンサー。
08:48お笑い芸人らもランウェイをにぎわせており、まさに今が旬といえる豪華出演者たちに延べ2万人以上のファンは熱視線を送り続けていました。
09:08チケットは6000円台から13000円までと決して安くはありませんが、このイベントを一目見ようとする若者たちが殺到し今回もソールドアウト。
09:21それにしても19年もの間変わらず人気を獲得し続けられている要因とはどこにあるのでしょうか。
09:28半年に一回若者の人気の山のここだけ取るんですよ、ピシッと。
09:34これをまた破壊して半年にもう一回集め出すじゃないですか。
09:38競争原理と事情作用が働いて、必ずこの山に登りたいというスターだけが集まってTGCに出たい。
09:4620年後も日本の若者のスターが永遠に東京ガーデンスクッションに集まる仕組みになっているんですよ。
09:53だから破壊と創造を繰り返すことでこのブランドは永遠性を担保しているんですよ。
09:59このブランディングにより主な収入源となっているチケット販売による収入、ブランド出展量収入のほかに、ガーレズマーケットに訴求したい企業からの協賛金収入が大きな柱となっています。
10:14協賛企業はステージ上での紹介はもちろん。
10:23会場内にブースを設置して体験コーナーや試却品を提供することでより精度の高い宣伝効果が見込めるのです。
10:36こうした仕組みによりTGCは長きにわたり若者たちが行きたいと願うビッグイベントとして君臨しているのです。
10:47この後さらにTGC人気の秘密に迫ります。
10:53さあ今夜は株式会社W東京代表取締役の村上則義さんにお越しいただいています。
11:23TGCはファッションショーをエンターテイメント化して大きなアリーナクラスの会場で開催するようになったので
11:41形としてファッションショーだけじゃなくて音楽でファッションを見せていったりダンスで見せていったりということで
11:49楽しんでいただくための要素とか企画としてさまざまなエンターテイメントを取り入れていったという感じですね。
11:57若者のカルチャーにこれだけグッと目をつけたっていうのはどういう思いがあったんですか?
12:03それはシンプルに私が当時その世代に近くて肌感覚とかその時代の感覚を理解できる年齢にあったというのも大きいかなと思っています。
12:17その当時ってまだSNSがここまであったかくなくてどういうインフォメーションなさったら全国から行きたいっていう方を集められるのかなと思ったんですけど。
12:28あらゆるメディアとシェイクハンドできるような構造にしていた。
12:35例えば女性誌のあらゆるスターの方が登場していただけると女性誌には取材いただけるじゃないですか。
12:43いろんな芸能人とか俳優の方に来ていただけると情報番組を取り使っていただけたり、その場で買えるみたいな仕組みを使うと最先端のテクノロジーでビジネス的な媒体にも取り扱っていただいたりとか。
13:01あらゆる媒体とシェイクハンドできるようにいろんな要素を手が1000個くらいあるようなイメージでそういう構造を意識している。
13:10行けば誰かしら見たい方がいるっていう場所というか、日なのかもしれないですね。
13:18何とかそうなったらいいなと思います。
13:21そもそも開催する前のスポンサー集めって大変だったですか?
13:27そうですね。やっぱり世の中にないものが生まれるので、そういった新しいものに対してトライしたいっていうスポンサーと、
13:37あと一回見てから協力したいと。
13:43私そっち。
13:45でも大半は後者の方が多くて、まずじゃあ一回見に来てくださいということで、最初は数字の足をすると大赤字で。
13:56遊戯体育館?
13:58そうです。遊戯でやらせていただいたんですけど、大赤字で。
14:01でも一度見ていただいたら、その人の頭でこんな風にここでブースを作ったら若者に届けられるんじゃないかとか、
14:11こんな形で配信すると面白いんじゃないかみたいな形で、皆さんにイメージが湧くので、そこから一気に急展開。
14:21これからTGCを長く続けていくためにやるべきことって何かあったりするんですか?
14:28いつも同じことをやって、いつも違うことをやる。
14:36深い!
14:38そんなに深くないですけど、もともとファッションのビジネスって常に移り変わる、本当に刹那じゃないですか。
14:46でもビジネスって継続していかなきゃいけない。
14:50その相反する両方のものをやっていかなきゃいけないのがファッションのビジネスだと思ってますので、
14:56東京ガールズコレクションとしての期待されている大きなフォーマットみたいなものは活かしつつも、
15:05その中にあるものはもう次から次へと変化させたりとか、毎回変えていかなきゃいけないところもあるのかなと。その両方を。
15:15ファッションも生物ですもんね。
15:17その通りですね。その旬であることが価値であり、商売になると思うので。
15:23半年に1回壊してるって言ってましたもんね、VTRで。
15:28そうですね。一生懸命作ったものを壊すのって誰しも嫌じゃないですか。
15:33嫌だ。ずっと残しておきたい。成功したものは。
15:37なのでもその日のうちに壊すと。
15:39ヒリリするな。
15:41でもファッションビジネスっぽいというか。
15:43そういうことですよね。そういうことなんですよ。
15:45他の地図を許さないというか。
15:47我々はそもそもイベントビジネスをやろうというふうに思っておりませんので。
15:52この後、株式会社ダブリ東京が新たに取り組んでいる意外な事業とは。
16:01若者たちを魅了し続けてきた一大イベント、東京ガールズコレクション。
16:07ですがその一方では。
16:10やっぱり一番違うのは、我々はナンバーワンだからこそできるブランドビジネスを展開しておりまして。
16:20我々はそもそもイベントビジネスをやろうと思っておりませんので。
16:25東京ガールズコレクションという日本で一番若者が熱狂するファッションショーというブランドを構築して。
16:33それをシェアラブルなものにしたのがTGCというブランドなんですね。
16:37我々はシェアリングエコノミーとして様々な業態と掛け合わせをしてTGC×1000のビジネスモデルを作っていこうと思っておりまして。
16:50そういった自分たちのブランドをシェアしながらビジネスモデルというのを作っているというところに我々のビジネスがあります。
16:57株式会社ダブリ東京がTGCブランドを活用して取り組んでいる意外な事業。
17:03それがTGC地方創生プロジェクトです。
17:08TGCの地方創生プロジェクトというのが地域の魅力と財産をコンテンツ化して全国に発信するというような事業になっておりまして。
17:24もともとどの地域にも素晴らしい魅力というのは本当にたくさんあると思っているんですけど、それを全国にPR発信したりするというノウハウというのが非常に欠けている町が多いということに気づきまして。
17:40地域の皆さんとコラボレーションしながら全国的に今展開をしております。
17:47このプロジェクトの第一弾となったのが2015年に福岡県北九州市で開催されたTGC北九州でした。
17:59実はこのプロジェクトの始まりは北九州市からのオファーだったといいます。
18:06当時の状況について北九州市でイベント誘致を行っているマイスエンターテインメント課の花田茂樹さんに伺いました。
18:16元々若い世代が他の都市に就職で移住したりとかですね。
18:23あと産業構造自体もちょっと変化してきて、企業が相次いで撤退したという背景がありまして、なかなか若い人が定住してくれないとかですね。
18:32あと移住希望者に対して北九州市が持つ魅力というのが十分に伝わっていないという、そういった課題を抱えていたようです。
18:41若者を呼び込むにはマッチした仕事があるだけじゃダメなんだよと。
18:47やっぱりワクワクするような街の魅力がないとダメなんだという意見がありましたので、
18:53そういった意見をもとにいろいろと検討したときに、若者や女性に向けたトレンドとかガールズカルチャー、
19:00そこらへんを呼び込むためには絶大な人気誇る東京ガールズコレクションというのがいいんじゃないかということで検討に至った。
19:09博多は東京のようにエンターテイメントというのがそれなりにある街だと思うんですけども、
19:18北九州はそれに比べるとエンターテイメントが少し枯渇しているという状況にありましたので、
19:26我々としては体験格差が大きければ大きいほど熱狂が大きくなると思っていましたので、
19:33迷わず北九州で開催したいというふうに考えています。
19:38ということで次週、株式会社WTokyoにとっても大きな事業へと成長中のTGC地方創生プロジェクトに迫ります。
20:08ご視聴ありがとうございました。
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