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00:00あなたを必ず恒星… いいえ 幸せに致します
00:05生涯を懸けて!
00:09本当に…
00:10はい
00:13本気か?
00:14はい
00:15それじゃ ついにできるのか?
00:18僕にお嫁さんが…
00:20ラーヴェ 聞いたか?
00:21わっ お前…
00:23お前…
00:24お前…
00:25お前…
00:26お前…
00:27お前…
00:28ラーヴェ 聞いたか?
00:29わっ お前…
00:30お前… お嬢ちゃんもおかしいって話だろ
00:32ですが…
00:34私はまだこの年齢ですし…
00:36その…
00:37形だけの夫婦関係でお願いできるとは…
00:39え?
00:41形だけでもいい ありがとう
00:43大事にするよ 僕の紫水晶
00:47すまない 嬉しくて つい…
00:49正直 恋も愛もわからないが
00:51正直 恋も愛もわからないが 僕が本気だということは示せる
00:58うっ…
01:00ラーヴェ 僕の妻に祝福を
01:03はいよー
01:11竜肥の指輪
01:13竜神の祝福を受けた皇帝の妻の証だ
01:17簡単には外れないから 無くす心配もないよ
01:20あ…
01:22そ そうですか?
01:24結婚式をあげるまで 大概的には婚約者
01:27だが その指輪がある限り 君は僕の妻
01:31僕は君を守り抜くよ
01:34撃収!
01:50こちらも応戦準備を この船には何人…
01:54陛下?
01:56しまった 僕としたことが…
01:58陛下!
01:59ラーヴェ 早くこの子を港に…
02:02急ぐぞ お嬢ちゃん
02:04いえ 陛下は私がお守りします
02:06幸せにすると 約束しましたから
02:19せーの!
02:26ふむ…
02:36陛下は自分の身より 私を案じてくれた
02:40助ける理由なんて それで十分だ
02:51な なんだ!
02:55皇帝陛下が乗っておられる船です!
02:57何者かに襲われて 逃げてまいりました
03:00早く陛下を治療できるところへ!
03:06あいつを助けてくれて ありがとうな
03:09いえ 私がやりたくて したことですから
03:12あんまり大きな声出すと
03:14一人で喋る危ない女の子だと 思われちまうぞ
03:17ん? なぜですか?
03:20本当に他の人たちには ラーヴェ様の姿が見えないのだな
03:27ベイルブルグ…
03:30知ってるのか?
03:32それはもう ベイルブルグの無理真珠といえば…
03:36いえ それは未来の話だ
03:39ハリス様はご無事ですか?
03:41落ち着いてください 現在確認中です
03:44今はどちらに? ハリス様とお話させてください!
03:47そう… 言われましても…
03:49クレイトスから小さな女の子を 連れて戻られたと聞いて…
03:52私は一体どうすれば…
03:55あれがお嬢ちゃんの恋がたき スフィア
03:58この辺りの領主 ベイル公爵の娘だ
04:01で ハリスの婚約者候補
04:03こ… 婚約者!?
04:06ハリス様が連れてきた子供というのは あなたですか!?
04:10あ… えと… はい
04:12こんな小さな子供を連れて来たのは
04:15こんな小さな子だなんて… ハリス様はやっぱり…
04:19ですよね…
04:21あなたなんかにハリス様を渡しません! 負けませんわ!
04:25この… この…
04:27泥棒猫ちゃん!
04:33覚えてらっしゃい!
04:36こ… 恋がたき?
04:38そう 恋がたき
04:46うーん…
04:48ベイルブルグの無理神獣
04:50クレイトスから帰国した皇帝のため 催された宴で悲劇は起こった
04:56ベイル公爵の娘スフィアが 皇帝ハリスに婚約を拒否された
05:01錯乱した彼女は 他の言い名付け候補たちを殺害して回り
05:06最後は城に火を放ち 自殺した
05:11しかしあんな事件を起こす女の子とは思えない
05:16泥棒猫ちゃんだぞ
05:18それに 陛下の急な帰国や私の存在
05:21同じ事が起こるとは考えにくい
05:24だがもし起これば内戦
05:26引いてはクレイトスとの 清掃の火種にもなる
05:30もう故郷の家族や かつての部下を失いたくはない
05:36ジーク… カミラ…
05:37ジョーちゃん元気かー?
05:40どうした?
05:41い… いいえ 何でもありません
05:43ま こんなとこ閉じ込められてちゃ 気だってめいるよな
05:47軍港にずっと足止めだもんな
05:50でも待遇は客人扱いですよ
05:52それより陛下の容態はいかがです?
05:55さっき目が覚めたところだ
05:59いや あいつらしい大姫星だったなと思ってよ
06:02ラヴェン! 僕の紫水晶は堅実か!
06:05スフィアジョーちゃんと顔を合わせたって聞いて
06:08不安で一晩中うなされてたんだぜ
06:11そんなに気にかけていただかなくても…
06:15僕は皇帝だ
06:16しかし そのような連絡は…
06:19今何した?
06:21僕だ 入らせてもらうよ
06:28へ… 陛下 その格好は…
06:30なかなか様になっているだろう?
06:33さあ 君のために焼いたクロワッサンだ
06:36これは…
06:37夫婦縁慢の秘訣は まず胃袋を掴むことだそうだ
06:41さあ 僕を好きになってもらうぞ
06:44三角巾をかぶった悪魔め!
06:47朝にはエッグベネディクトを作ろう
06:49クレイトスにはない料理だ
06:52そ そんな朝食に私は串たりなど…
06:54一度知ってしまえば もう戻れないはずだ
06:57たっぷり僕を味わい尽くしてもらおう
06:59いわいない言い方をしないでください!
07:01もっと大人としての良知を…
07:03大人など! 年齢を重ねただけの子供だ!
07:06さあ 口を開けて
07:08君のために作った愛の形を どうか覚えておいてほしい
07:12二度と他のものなど口にできないように
07:16おいしー!
07:18これで君は僕から離れられない
07:21そう 僕らはクロワッサンで結ばれた夫婦になるんだ
07:24そんな…
07:26そんな馬鹿な夫婦があるかー!
07:30おかしい 何が悪かったんだ?
07:33お前の頭だろ
07:36陛下はなぜこちらに?
07:39見張りとの様子からして 城を抜け出していらしたんでしょう?
07:44別に 君の顔が見たかっただけだ
07:47まあ確かに 少々面倒なことになっていそうだが
07:54本当なら君はとても良い人だった
07:58本当なら君はとっくに軟禁を解かれて 僕の看病に来ているはず
08:03帝都に迎えをよこすようにも言ったんだが
08:06それはベイル公爵が 陛下の命令を無視しているということですか?
08:11まさか範囲が…
08:13船の襲撃もそいつかもしれねえな
08:16だとしたら…
08:18呪われた皇帝相手に大した度胸だ
08:27呪い…
08:29陛下 お聞きしたいことが…
08:31呪いというのは本当のことなのですか?
08:35ちゃんと陛下の口から聞きたいです
08:38困るな そういうの
08:41僕は君に好きになって欲しいんだ
08:45君を好きになりたいわけじゃない
08:47はい?
08:48話が進まねえから後にしろ
08:52僕が後位継承権からほど遠い 末端の王子だったことは知っているかい?
08:57一応は…
08:59側室だった母の身分の関係でね
09:01兄上と僕 どちらかしか帝都に残れなかったんだ
09:05で 僕が返協に送られた
09:08帝よく捨てられたのさ
09:10母はラーヴェが見える僕が不気味だったようでね
09:13化け物を産んだと言われていたよ
09:16何代も俺が見えない皇帝だったからな
09:20異変が起こり始めたのは 11歳の誕生日からだ
09:25顔も知らない異母系の皇太子が突然病死
09:29次の皇太子はすぐに決まったが
09:32風呂場でデキ死
09:34次に決まった皇太子は首を吊った
09:37毎晩女の声が聞こえると言っていたそうだ
09:40その次の皇太子は朝の洗顔中に窒息死と
09:44そうやって次々に死んでいった
09:47毎年毎年 僕の誕生日に一人ずつ
09:51まるで僕を皇帝にしようとするかのように
09:55僕は無実を訴えた
09:57相手にしてくれたのは兄上のフィッセル王子だけだった
10:02だが兄上も末端の王子
10:05何かできるほどの力はなかったんだ
10:07しかしさすがに不審な死が5年以上も続くと
10:10偶然では片付けられなくなった
10:13父は僕を呼び戻し皇太子に据えた
10:16よほど恐ろしかったんだろう
10:19父上は城から姿を消し
10:22母は僕の大冠式の日に
10:25これで呪われた皇帝の出来上がりだ
10:29しかし 父上は
10:31大冠式の日に
10:33これで呪われた皇帝の出来上がりだ
10:41俺じゃねえぞ
10:42そんなことしなくったってこいつは皇帝になったつも
10:46陛下
10:48そんな顔をしないで紫水晶
10:51全ては終わったこと
10:53兄上が周囲を説得してくれて
10:55今はそれなりに平穏だから
10:58そうなんですか
11:01だが この先クレイトス側に情報を流すのは
11:04そのウィッセル王子だ
11:06陛下は兄上やイボ兄弟を処刑して回り
11:10結果一人も
11:12落ち着け
11:14陛下はその
11:15理不尽だとは思われないのですか
11:17ご家族や国に
11:20僕はリュージンラーヴェの写し身
11:23皇帝になるべくして生まれ
11:25そうなった
11:27彼らは守るべき僕の民であり
11:29家族だ
11:30それを否定することは
11:32運命に敗北するということ
11:34負けるつもりはないよ
11:36それにもう呪いに関しては心配しなくていい
11:40ラーヴェの祝福を受けた花嫁がいれば
11:42治ることなんだ
11:46あと3年は何も心配せず
11:48一緒にいられる
11:50まだ何か隠してるな
11:52だが今は
11:56陛下の周囲に敵が多いということは分かりました
11:59それでどう対処されるおつもりですか
12:02ベイル公爵がその気なら徹底的に潰すよ
12:05もちろんむやみに争う気はないよ
12:08となるとまずは情報収集ですね
12:11公爵に警戒されないよう
12:13陛下は城に
12:14その間に私が動きます
12:16危険すぎる
12:17もし何かあったら
12:18私はあなたの妻です
12:20夫の非常時に妻が動かないなど
12:23陛下
12:24動機が
12:26心配ない
12:27こんな時になんだが
12:29僕は君にたくさんのケーキとパンを作りたい
12:32早く部屋に戻れよ
12:34無茶するとまたベッドに逆戻りだぞ
12:37分かってるよ
12:39放っておけないというか
12:41憎めない弟というか
12:43危なっかしくて
12:44陛下は目が離せませんね
12:50陛下
12:51何やってんだよもう
12:58神父様
12:59私はどうしたらいいのでしょうか
13:01あの方は間違いなくハリス様です
13:03なのに
13:04どうして皇帝ではないかもしれないなどと
13:07スフィア城の声
13:09お父様は何をお考えなのでしょう
13:11ベイル公爵は
13:13あなたのことを案じておられるのです
13:16ああ
13:17私は
13:18私は
13:19私は
13:20私は
13:21私は
13:22私は
13:23私は
13:24私は
13:25私は
13:26私は
13:27私は
13:28私は
13:29私は
13:30私は
13:31私は
13:32私は
13:33私は
13:34私は
13:35私は
13:36私は
13:37私は
13:38私は
13:39私は
13:40私は
13:41私は
13:42私は
13:43私は
13:44私は
13:45私は
13:46私は
13:47私は
13:48私は
13:49私は
13:50私は
13:51私は
13:52私は
13:53私は
13:54私は
13:55私は
13:56私は
13:57私は
13:58私は
13:59私は
14:00私は
14:01私は
14:02私は
14:03私は
14:04私は
14:05私は
14:06私は
14:07私は
14:08私は
14:09私は
14:10私は
14:11私は
14:12私は
14:13私は
14:14私は
14:15私は
14:16私は
14:17私は
14:18私は
14:19私は
14:20私は
14:21私は
14:22私は
14:23私は
14:24私は
14:45出迎え
14:46出迎え
14:48frying
14:5046
14:52少女による手引きとの報告を受けています
14:54しかも襲撃者は
14:56我が娘スフィアを人質にとったとか
14:59北方手段は?
15:00あのようなふぬけども 役に立ちません
15:03我が公爵家の死軍を向かわせております
15:06こちらも娘の命がかかっておりますので
15:11僕の妻をどうするつもりだ?
15:13妻? 密定ですよ
15:16ご自身で密定の娘を引き入れた挙句
15:19直轄の北方手段は港を占拠される始末
15:22これはあなた様の失態ですぞ
15:25騒動が収まった後 北方手段は町から即時退去願います
15:30それが狙いか 愚かな真似を
15:34分かった 軍港を占拠した賊は任せよう
15:38当然のご判断ですが
15:40ただし 僕の妻が無実と知れた場合は
15:44それ相応の償いをしてもらおう
15:46そんなことより 陛下はご自分の心配をなさるべきですな
15:50公爵家である私の娘が
15:53あなたの失態で死んだ場合の償いを
16:00例のガキは?
16:01まだだ 見張りに聞いても分からねえとよ
16:04こいつがそのガキだったら お手柄だったんだけどな
16:07あなたたち 一体どういうつもり?
16:09この私をベール公爵の娘とする…
16:11当然ですとも スフィアお嬢様
16:13俺たちはクレイトスから来たんですよ
16:16なんだっけ そう ジル様だ
16:19ラーヴェ公帝はガキにコロッと騙されたんだよ
16:22馬鹿にも程がある
16:22ハリス様を侮辱なさらないで!
16:24くっ おめでたい女だ
16:27例番までおとなしく待っとけ!
16:32私のせいで こんな小さな男の子まで…
16:36でも安心して 今にきっとハリス様が助けてくださるわ
16:40スフィア様でしたよね
16:43今日はどうしてこちらに?
16:44お父様がハリス様のことを 神父様に相談してはと勧めてくださって
16:50皇帝陛下のことを信頼なさってるんですね
16:54ハリス様はね 私の恩人なの
16:58恩人?
17:00私は早くに母を亡くしていてね
17:03父はすぐに新しい妻を迎えたわ
17:06私は別邸に移されたのだけど そこにも居場所はなくて
17:10リュウが休息に来る場所によく逃げてた
17:13そんな時 幼かった私にリュウが話しかけてくれたのよ
17:17リュウと話せるんですか!?
17:19言葉は分からないの
17:21挨拶とか些細なことをなんとなく感じるだけで
17:25それでも相手にしてくれている気がして
17:28毎日リュウに話しかけていたら
17:30ねぇ 聞きまして?
17:32完全に孤立してしまって
17:34でもある日 即位したばかりのハリス様が
17:38私に会いたいとおっしゃってくださった
17:41初めてお会いした席で ハリス様は私に
17:45僕の肩に何か見えるかい?
17:49私には何も見えなかった
17:53後で父に叱られたわ
17:55見えないと答えたことは不正解だと言われ
17:58支度金のお金を返せとまで
18:00ハリス様はそんな私をかばって
18:03月に一度は必ずお茶をご一緒してくださったわ
18:06だからこそ私はお力になりたくて
18:09クレイトスに出発なさる前に
18:11思い切って告白したの
18:13そうしたら
18:1414歳未満じゃないからダメだとはっきり
18:18今までのいい話が台無し
18:21私を傷つけないための方便だと思っていたら
18:25本当にクレイトスから小さな子を連れて
18:30助けたい
18:31だが父親と神父は苦労
18:34うまく脱出できても
18:35スフィア城を誘拐した
18:37首謀者として追われることになる
18:39ならば公爵の陰謀を
18:41大衆の前で暴くほかない
18:43私だけでどこまでやれるか
18:46手間取らせるな
18:48おとなしくしてろ
18:52お前のせいだぞこのバカ
18:54私のせいじゃないわ
18:55あんたが暴れるからでしょ
18:59ジーク
19:01カミラ
19:03知り合いかカミロ
19:04うっせえ本名で呼ぶな
19:08あらやだごめんなさい
19:10大丈夫よ
19:11私は優しいカミラお姉さん
19:13こっちのクマはジーク
19:15クマ
19:15どこかで会ったかしら
19:23泣いてるの
19:24ジーク
19:25あんたの顔がおっかないから
19:26怯えちゃったじゃない
19:27知るかこの顔は違う
19:30気難しげに寄せた眉間のシワ
19:33右の目尻の泣きぼくろ
19:366年後失ったたくさんのもの
19:44そうか私はまだ
19:47まだ何も奪われてないんだ
19:506年前に巻き戻って
19:52初めて思うこれからだ
19:59今度は失ってたまるか
20:07紫水晶が船は投げるは
20:09もう強いのなんのって
20:11まあ僕が動けない以上
20:13そうするしかそう思うだろう
20:16ジョーちゃん言ってたぜ
20:18お前を守るって幸せにするって
20:22なかなか可愛げのある嫁女
20:24僕は何をしたらいい
20:26彼女のために何かしたい
20:28アーミエて食い意地貼ってるし
20:33一体何を作る気だ
20:35決まってるだろうラーヴェ
20:37これなら紫水晶は
20:38きっと喜んでくれる必ずね