• 4 年前
映画『わたしはダフネ』予告編
本作は、長編デビュー作『Mar Nero』(08)が第61回ロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、最優秀女優賞をはじめとした3部門を受賞して新鋭監督として注目されたフェデリコ・ボンディ監督待望の最新作。

最愛の母を亡くしたダウン症の娘と父親が、悲しみを乗り越えて、互いを理解し合うかけがえのない旅へと歩みだす姿を描き、2019年に行われた第69回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で国際批評家連盟賞を受賞。またイタリアの批評家が選ぶ国内主要映画賞の第73回ナストロ・ダルジェント賞では特別賞を受賞し、さらには今後の活躍が期待される若手監督の作品や意欲作を上映することで有名な、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2019のアナザービュー部門にも正式出品された。

主演をつとめるのは、自身もダウン症であり普段はスーパーマーケットで働きながらも自伝本を2冊上梓するなど活発的に創作活動をしていた、カロリーナ・ラスパンティ。監督自らFacebook上で見出し、演技未経験ながらも主役に抜擢された。ボンディ監督はカロリーナの存在そのものが脚本や撮影に大きな影響を与えたと語る。

共演には、『サスペリア』(77)で主人公の友人サラ役を演じ、昨今は脚本家・監督としても活躍するステファニア・カッシーニが母親役として名を連ねている。エグゼクティブ・プロデューサーは、『幸福なラザロ』(18)やマッテオ・ガローネ監督の『ドッグマン』(19)、「Pinocchio」(19)など昨今の良質なイタリア映画に数多く参加してきたアレッシオ・ラザレスキー。ささやかな日常にこそ真実があり、与え合い赦し合うことが幸せへの道であることを教えてくれる、新たなる珠玉のイタリア映画が誕生した。

この度解禁となった予告編では、明るく溌剌としたダフネがまわりの人々に愛されていることが見て取れるシーンや母親の喪失に悲しみ戸惑うダフネと父親の姿が映し出されている。

6月6日公開

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