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映画『つつんで、ひらいて』予告編

是枝裕和監督率いる映像クリエイター集団「分福」に所属し、柳楽優弥主演『夜明け』や志尊淳主演「潤一」で知られる広瀬奈々子監督の最新作『つつんで、ひらいて』。

本作は、空前のベストセラーとなった俵万智「サラダ記念日」をはじめ、1万5千冊以上もの本をデザインした稀代の装幀者・菊地信義と、本をつくる人々を追ったドキュメンタリー映画。美しく刺激的な装幀で読者を魅了し、大江健三郎、古井由吉、浅田次郎、平野啓一郎、金原ひとみら名だたる作家たちに愛されてきた菊地に3年間にわたり密着。手作業で一冊ずつデザインする指先から、本の印刷、製本に至るまでの過程をとらえ、「読者が思わず手に取る美しい本」が生まれる舞台裏に迫っている。

本作をいち早く観た作家、恩田陸は「装幀家。生まれ変わったら一度でいいからなってみたい」と装 幀家への憧れを語り、映画監督で作家の西川美和は「紙がどういう風に印刷され、製本されるのか を見せてもらえてとても有難かったです。1冊の本が出来る裏側では、これだけの人が関わっていて、 もの作りというものに没頭する人々がいる。」と、本づくりの舞台裏を支える人々の姿に感動。 菊地が装幀を手掛けた「決壊」の著者・平野啓一郎は「自分の書いた小説も、まるで菊地さんのデザ インに寄与するために書かれたような感じがする」と、菊地に最大級の賛辞を捧げた。
2019年12月14日公開