8月25日に池袋シネマ・ロサで行われた『童貞。をプロデュース』の10周年記念上映舞台あいさつ時に、出演者の一人であった加賀賢三氏が、観客に対して挑発的な発言をするとともに松江哲明監督に対して、下半身をあらわにして暴力行為に及んだ騒動を受け、同作の配給会社であるスポッテッドプロダクションズは翌日以降に予定されていた上映を中止した。31日、松江監督と配給のスポッテッドプロダクションズ代表取締役・直井卓俊氏が連名の声明を出した。
【場面写真】映画『童貞。をプロデュース』
加賀氏は舞台あいさつ時、本編撮影時に松江監督や製作スタッフによって性的なシーンへの出演を強要させられたという恨みや怒りがあったと発言し、今回の行為に及んだ。加賀氏の行動の一部始終は、観客として劇場内にいた第三者が劇場に無断で撮影し、動画サイトにアップしたことで拡散されている。
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監督と配給側は、加賀氏の行為によって松江監督は全治1週間を要する怪我を負ったというと、「加賀氏によるこれらの行為は、傷害罪、公然わいせつ罪、威力業務妨害罪等に該当する犯罪行為です」と説明。また一連の行為から松江監督、配給会社および劇場側は、加賀氏に対して協議を申し入れたが、加賀氏は応じなかったという。そして「和解できないまま本作品の上映を継続すれば観客の安全を担保できないおそれ」があるとして、劇場と配給会社が協議し上映中止を決断したとのこと。
また「加賀氏は、本作品の趣旨について松江監督から説明を受けた上で、出演に同意しました。さらに本作における映像の多くは加賀氏自身による撮影素材によって構成されています。加賀氏が強要を受けたと主張するシーンについても、加賀氏は一貫して撮影に協力的でした」とし、「加賀氏の一方的な主張を受けて一部で喧伝されているような、本作が暴力で作られた映画であるという風評は、すべて事実無根であり、明確に否定します」と加賀氏側の主張を真っ向から否定。
さらに「もっとも、法的に強要と評価される行為がなかったとはいえ、結果として加賀氏が本作品への出演に不本意な思いを残しており、そのような思いが今回の言動につながったであろうことは否定しきれません。その意味において、製作側としても、法的責任とは異なる表現者としての責任は感じています。映画の製作・公開の過程で出演者を傷つけることがあるという、広い意味でのドキュメンタリー映画の暴力については、松江監督は従来も考えてきましたし、今回の事態を受け、いっそう真摯に考えていく所存です」としている。
松江監督側は、加賀氏に対して傷害等を理由に法的措置を取るつもりはなく、和解を目指して話し合いの努力を続けていく予定とのこと。なお映画の今後の上映については現時点では未定。(編集部・井本早紀)
【場面写真】映画『童貞。をプロデュース』
加賀氏は舞台あいさつ時、本編撮影時に松江監督や製作スタッフによって性的なシーンへの出演を強要させられたという恨みや怒りがあったと発言し、今回の行為に及んだ。加賀氏の行動の一部始終は、観客として劇場内にいた第三者が劇場に無断で撮影し、動画サイトにアップしたことで拡散されている。
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監督と配給側は、加賀氏の行為によって松江監督は全治1週間を要する怪我を負ったというと、「加賀氏によるこれらの行為は、傷害罪、公然わいせつ罪、威力業務妨害罪等に該当する犯罪行為です」と説明。また一連の行為から松江監督、配給会社および劇場側は、加賀氏に対して協議を申し入れたが、加賀氏は応じなかったという。そして「和解できないまま本作品の上映を継続すれば観客の安全を担保できないおそれ」があるとして、劇場と配給会社が協議し上映中止を決断したとのこと。
また「加賀氏は、本作品の趣旨について松江監督から説明を受けた上で、出演に同意しました。さらに本作における映像の多くは加賀氏自身による撮影素材によって構成されています。加賀氏が強要を受けたと主張するシーンについても、加賀氏は一貫して撮影に協力的でした」とし、「加賀氏の一方的な主張を受けて一部で喧伝されているような、本作が暴力で作られた映画であるという風評は、すべて事実無根であり、明確に否定します」と加賀氏側の主張を真っ向から否定。
さらに「もっとも、法的に強要と評価される行為がなかったとはいえ、結果として加賀氏が本作品への出演に不本意な思いを残しており、そのような思いが今回の言動につながったであろうことは否定しきれません。その意味において、製作側としても、法的責任とは異なる表現者としての責任は感じています。映画の製作・公開の過程で出演者を傷つけることがあるという、広い意味でのドキュメンタリー映画の暴力については、松江監督は従来も考えてきましたし、今回の事態を受け、いっそう真摯に考えていく所存です」としている。
松江監督側は、加賀氏に対して傷害等を理由に法的措置を取るつもりはなく、和解を目指して話し合いの努力を続けていく予定とのこと。なお映画の今後の上映については現時点では未定。(編集部・井本早紀)
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