• 7 年前
ざんげのねうちもない・北原ミレイ
作詞:阿久悠 作曲:村井邦彦 編曲 馬飼野俊一 1970年

あれは二月の 寒い夜

やっと十四に なった頃

窓にちらちら 雪が降り

部屋はひえびえ 暗かった

愛というのじゃ ないけれど

私は抱かれて みたかった

あれは五月の 雨の夜

今日で十五と 云う時に

安い指輪を 贈られて

花を一輪 かざられて

愛と云うのじゃ ないけれど

私は捧げて みたかった

あれは八月 暑い夜

すねて十九を 超えた頃

細いナイフを 光らせて

にくい男を 待っていた

愛と云うのじゃ ないけれど

私は捨てられ つらかった

そしてこうして 暗い夜

年も忘れた 今日のこと

街にゆらゆら 灯りつき

みんな祈りを するときに

ざんげの値打ちも ないけれど

私は話して みたかった

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