• 8 年前
重機で乱闘 中国街頭でショベルカー6台が肉弾戦

参考)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160429-00000503-san-cn
「中国街頭でショベルカー6台が肉弾戦 響く轟音、舞う砂埃 その原因と結末は…」

 中国河北省の大通りで一風変わった乱闘が繰り広げられた。白昼に激しい“肉弾戦”を演じたのはトラクターショベルなど6台の重機。戦いの様子を撮影した動画は「まるで米映画『トランスフォーマー』の現実版だ」とネット上で反響を呼び、中国メディアも相次いで報じた。

 ■双方の助っ人が集結

 17日、中国のインターネット上に「今まで見たことがないショベルカー大戦」とのタイトルの動画がアップされ瞬く間に拡散した。

 約1分半の動画は冒頭、大通りで4輪のトラクターショベル2台が対峙(たいじ)する様子を映し出す。土砂運搬用のバケットを前に突き出し、お互い押し合う姿はまるでカブトムシ同士の対決だ。

 戦いが膠着(こうちゃく)状態となったところに一方の“助っ人”の重機1台が現れ、2台が協力して相手方の1台を挟撃。守勢に回った重機は側面からタックルを受ける形となり、「ドスン」という轟音(ごうおん)とともに横倒しになり、砂埃を巻き上げた。 

 ■修羅場と化す大通り

 すると今度は倒された重機の仲間3台が猛然と現場に駆けつけて相手に突進し、バケットを使って横倒しになった重機を助け起こそうとするなどした。突然の修羅場と化した大通りで、巻き込まれまいと蜘蛛の子を散らすように現場を離れる付近の乗用車。オリジナルの動画では、最後に重機2台が無残に横転し、燃料が道路上に漏れ出している様子などが映し出される。

 一体何が起きたのか。北京青年報(電子版)などによると、大通りで重機6台が入り乱れる戦いの原因となったのは、地元の生コン製造会社A社とB社の顧客争奪をめぐるトラブルだったという。

 A社の従業員が同紙に語ったところによると、17日午前、A社の車両が建設工事現場で生コンを提供していた際、B社の数十人が刃物や銃を持って重機などで押しかけた。A社の重機運転手は無線で仲間の重機に支援を呼びかけ、「ショベルカー大戦」の勃発につながった。

 ■銃撃事件まで

 ただ、この抗争は重機同士の肉弾戦だけでは終わらなかった。

 北京青年報によると、動画の中で横倒しになった重機の運転手はA社の従業員で、あざができる程度のけがで済んだ。ところが動画には映っていないものの別の運転手1人が現場で左胸を銃で撃たれ、重傷を負ったという。銃弾を受けたのは心臓からわずか2センチの距離だったとされる。

 中国では歴史的に、農業水利などをめぐり村や宗族間で凶器を手に戦う「械闘(かいとう)」の風習があったが、今回はその流れをくむ“現代の械闘”と理解すべきか。あるいは中国の「社会主義市場経済」における民間企業同士の熾烈(しれつ)な競争に驚くべきだろうか。

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