• 8 年前
熊本地震 下敷きになった東海大生は
友人の手を握りしめた
 10人以上が生き埋めとなったアパート

産経新聞 4月16日(土)9時55分配信


倒壊したアパートの一階からクルマの
ライトなどをあて、生き埋めと成った
友人たちの救助活動を行う
東海大学農学部の学生たち

=16日午前、熊本県南阿蘇村
(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 救出してくれた友人の手を強く握った
男子大学生、「友達も助かって」と祈る
中国人留学生-。

16日午前1時25分ごろに発生した
地震で、震度6強の激しい揺れに
襲われた
熊本県南阿蘇村では

2階建てアパートの
1階部分が崩壊、
近くにある東海大学阿蘇キャンパスの
学生ら計10人以上が下敷きとなった。

消防隊員や難を逃れた男子学生らは、
激しく変形したアパートで必死の
救助活動を続けた。

 地震発生から約3時間半が経過した
午前6時前。

アパート1階で就寝中だったという
同大農学部3年の鷲頭朋之さん(21)は、


救出活動にあたっていた消防隊員に
抱きかかえられるようにして、
天井と床のわずかな隙間から救出された。

すぐに毛布にくるまれ路上に横たわる。

 「大丈夫か」。

胸を負傷し、苦しげな表情を浮かべる
鷲頭さんのもとに、救出活動に加わった
友人らが駆け寄ってきた。

鷲頭さんは右手で胸を押さえながら、
左手で友人らの手を
しっかりと握りしめる。

「天井に挟まれて動けなくなった。でも、
外からの友人の声に励まされた」。

痛みに耐えながら絞り出したその声には、
友への感謝と安堵が感じられた。

 同学部1年の梁嘉玲(りょう・かれい)さん
(19)は相次ぐ地震に恐怖を感じ、
眠れないまま部屋で友人4人と話をしている
最中に、激しい揺れを感じた。

「最初に床が抜け、次に天井が落ちてきた」。

偶然、こたつテーブルが支えになり、
天井と床の間にスペースができたため、
押し潰されずに救出を待つことができた。

 しかし、一緒にいた友人は
安否不明のまま。

「絶対出られる、絶対助かると思っていたが
…怖かった。友達も早く救出されてほしい」
と祈った。

 同大農学部4年の女性(22)は、
1階の自室のベッドで寝ている最中に
地震に遭遇した。

起き上がろうとしたが、気づいたときには
天井や壁がすぐ目の前に迫っていた。


そこで初めて生き埋めになったことを知った。


引用元yahooニュース

headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20160416-00000523-san-soci

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