迫川尚子写真展『置いてけぼりの時刻』予告編

  • 10 年前
迫川尚子新作写真展『置いてけぼりの時刻』が、コニカミノルタプラザ(フルーツの新宿高野4F)でいよいよ今月末から始まるよ~。
9月30日から10月9日(ジョン・レノンの誕生日)まで。
入場無料。
とっておきの写真をご用意してお待ちしております!
(井野)

私は町の何を撮っているのでしょうか? 自分の写真を眺めながら考えました。
ふと「置いてけぼり」という言葉が思い浮かびました。
写真は町のある瞬間を切り取ります。どんな瞬間か。いわゆる決定的瞬間とも違う。
もしかしたら、ある時刻を撮っているのかもしれない。
人の生活の中には様々な時刻があります。歯みがきの時刻。おやつの時刻。恋人との待ち合わせの時刻。おやすみの時刻。
町には町の時刻があります。鳥のなく時刻。電車の混む時刻。学校のベルのなる時刻。陽の沈む時刻。
でも、私の撮る時刻はもっとひそやかな、どこかに忘れてきた時刻なのです。
それを置いてけぼりの時刻と名づけてみました。
(迫川)


迫川尚子(さこかわ・なおこ)
写真家。新宿ベルク副店長。
種子島生まれ。
女子美術短期大学衣服デザイン科卒業。現代写真研究所卒業。
テキスタイルデザイン、絵本美術出版の編集を経て、1990年、JR 新宿駅東口改札そばの「BEER&CAFE BERG(ベルク)」の共同経営に参加。経営、商品開発、人事など全般を担当。
きき酒師、調理師、アート・ナビゲーターの資格を持つ。
日本外国特派員協会会員。現代写真研究所講師。
1年364日勤務する一方で、職場を脱出。日々、新宿、東京を撮り歩いている。

主な著書
『日計り』写真集(新宿書房 2004 年刊)
『食の職』(スペースシャワーネットワークP-Vine BOOKs 2010年刊)
『新宿ダンボール村』(ディスクユニオンDU BOOKUS 2013年刊)
写真展多数

(映像と音楽 井野朋也)


http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014october/gallery_a_140930.html

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