20140815汚染されない魚放流 釣り大会 栃木

  • 10 年前
3年前の東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、魚から放射性物質が検出され、釣りが大幅に制限されている栃木県日光市の渡良瀬川で15日、汚染されていない魚を放流して釣り大会が開かれました。
この釣り大会は、地元の漁業協同組合が放射性物質に汚染されていない養殖のニジマス200キロを放流して開きました。
15日は、早朝からお盆で里帰りしている親子連れや、首都圏からの釣り愛好家など100人あまりが集まり、20センチほどに育った魚を次々に釣り上げました。
中には、50センチをこえる大物を釣り上げる小学生もいて「粘ったかいがありました」と笑顔を見せていました。
日光市足尾町の渡良瀬川では、3年前の原発事故の影響で釣りが制限され、去年いったん全面的に解除されたものの、ことし5月に再び天然のイワナから国の基準を超える放射性物質が検出されたため、現在は月1回、魚を放流した日以外は釣りが認められていません。
足尾町漁業協同組合の菅沼清組合長は「きょうの放流は大成功でした。愛好家も多いので、今後もなんとかこうした催しを続けていきたい」と話していました。